隣の伊黒さん。【鬼滅の刃】

かっこいい17 ページ20

蜜璃side


「っ…でね、なぜか義勇じゃなくて、伊黒さんの顔が浮かんできてね…っ」






・









さかのぼる事30分前。


私が家に帰ろうと駅に着いたその時。私のスマホが着信を知らせたの。



見ると、知らない番号だった。




「えっとー…どちら様でしょうか…」



『…甘露寺とはお前か』



「え”っ、その声は冨岡先輩ですかっ…！？」



なんと、3大イケメンのうちの1人、冨岡義勇先輩からの電話だったの！



なんで私の番号を知っているのか聞いたら、「胡蝶に聞いた」と返ってきた。



『今から鬼殺公園に来れないか？

…Aを、困らせてしまった。』




「Aを…？」



冨岡先輩が、Aを困らせた？どうしてかしら…。



もしかして冨岡先輩、Aに告白しちゃったのかしら。



だとしたら大変じゃない！Aが伊黒先輩との間で揺れ動いてるってバレちゃったわ…！



た…確かめる？告白したのかどうか。



でも、そんなに他人の領域にズカズカと入り込んじゃだめよね！やめておきましょう！




「はい、10分あればいけますよ！Aのお守りなら私にお任せください！」



『…悪いな。助かる。』



その声と共に、電話が切れた。



きゃー！私、3大イケメンさんとお話しちゃったのね！キュンキュンしちゃう！






…んーん、今はそんなこと考えてる暇なんてないわよね。

早く鬼殺公園に行かないと！




そうして鬼殺公園に来たら、Aがうずくまっていた。


Aに話しかけると私に抱きついてきたの。


そして今。私とAは私の家にいた。








・









「…ねえ蜜璃、聞いてるの？」



「あっ、ごめんねA！大丈夫、ちゃんと聞いてるわよ！」



Aは、だったらいいけどさ〜…と言って鼻をかみはじめた。

…なんだか可愛いわ！



「…でさぁ蜜璃、私、伊黒さんのことが好きなの…？

…もうね、自分の気持ちがわかんない
の…っ」



「大丈夫よ！よくある事だもの！」



「私にとってはよくないもん…」



そう言って、Aは下を向く。

…傷つけちゃったかしら？



「…でも、さ。


私は今まで義勇以外に恋をしたことなくて。彼氏がいたこともなくて。


世の中の女の子は、みんなこんなに辛い思いをしてるんだよね。


そして、その度に自分で結論を出してるんだよね。






…だとしたら、私も自分で結論を出さなきゃって、思ったの。」

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