【REBORN】最弱幹部は息を潜める 2nd Bullet (ページ38)

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目的62:ネーミングセンスページ38

3人の感想は右から左へと流れていく。
この惨状を、無意識に、私が、やったと？
少し扉に触れて、開いただけで？

色々聞きそびれたとかそういうことは全部吹っ飛んで、
開いた口が塞がらなかった。

「何が……起きた……？」

おそるおそる聞くが、状況がわかってないのはもちろん彼らも同じようで。

「いや、それ俺らが聞いてんだろうが」
「とりあえずすごい音と揺れがあったから……」
「ボンゴレ匣か？すげぇな！」

私はぎこちなく首を横に振る。
ボンゴレ匣は使ったけど、シロの力じゃない。
扉の向こうの力の一端だ。

「……A、大丈夫？」

そのツナの言葉で我に帰る。
正体不明の強大な力に恐怖して震える手を握りなおす。

いいじゃないか、上等じゃないか。
できることはやると決めている。
この力が使えるならば使えばいいだけの話。
そう自分に言い聞かせる。

「うん、大丈夫。驚かせてごめんね。私も驚いてた」

私が立ち上がるとクロと元に戻ったシロが私に擦り寄ってくる。

「それ、Aの匣か？」

山本君のが問いかけに答える。

「うん、雲鴉のクロと霧蛇のシロ」
「……安直」

シロは獄寺君をじっと見つめ、クロは彼をつついている。
止めろって、と手で払われようとするがクロは華麗に避けてつつき続ける。
名前を安直と言われたのが嫌だったのか。

「クロ、シロ……悪気あるわけじゃないと思うからその辺にしてあげて。
ちなみに獄寺君の匣アニマルの名前は？」

安直なのはごもっともだとは思ってるが、じゃあと他の人がどんな名前を付けているのか気になった。

「瓜」「…………うり？」「だから瓜」

きゅうりとかの瓜？
それはまた想像のななめ上からの回答だった。