まふまふの彼女（続）

彼女。134 ページ37

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「_____と、まぁ、こんな感じのことがありました。」




〉同じファンとしてとても恥ずかしいです


〉ごめんなさい




私の話を最後まで聞いてくれたファンの人たち。


画面では ごめん とかそんな言葉が流れていた。




「謝らないでください。今ここにいる人たちはそんなことしないって、わかってます。


…でも、この2ヶ月間、ファンの皆さんが怖くてなかなか活動できなかったのも事実です。

ライブのお誘いも、全て断らせていただいています。」




これはちゃんと伝えなきゃいけない。


みんながみんなそうでないとしても、今後こんなことが起こらないように。




「音楽への気持ちはなくなり、裏切られたとさえ思った。

一度引退することも考えたくらいです。


けれど、その時支えてくれたのは音楽を通じて出会った仲間たちでした。

そして、私の音楽への気持ちを戻してくれたのは、私が奏でる音楽を好きだといってくれた、ファンの皆さんからのメッセージです。

今回の件で、忘れていた私の根本的な目的を思い出すことができました。

ありがとう。」




〉こちらこそです


〉私たちのメッセージを読んでくれてありがとうございます


〉根本的な目的、ってなんですか？？




「ふふっ、目的が何なのかは内緒です。」




言っちゃったら面白くないし、押し付けがましく思える。


だから言わないけど、心の中ではそれをしっかり持って活動しなきゃいけない。




「1人でも私の音楽を好きだといってくれる人がいるのなら、私は永遠に音楽活動を続けます。

いつもありがとう。これからもよろしくお願いします。」




みんなは見てないけど、自然と下がる頭。




ﾎﾟﾀｯ




と一粒、キーボードに涙が落ちた。




「よしっ、じゃあここからは明るくいきましょう！！


久しぶりだからね、いっぱい話したい。」




私の居場所を、再確認した日だった。




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