【薄桜鬼】鬼の姫と三番組組長

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雑踏の中を歩く━━は、特段目的など無いように辺りを歩く。


逆に罠かもしれないと考えたが、どうやらあながちそういうわけでも無いようだった。







その時、ふと━━が足を止めた。


一定の距離離れている為、━━が何故足を止めたのか分からずに戸惑う。





━━が何を見ているのかは分からなかったが、ある一点を凝視しているようにも見えた。









そんな中、人々がざわざわと、先程とはまた違った雰囲気を持ち始めた。


それに少し遅れる形で、人々の間に道が作られる。






誰もが小走りに道の端に駆けていき、大通りの真ん中に場所ができる……




見失わないように━━を見れば、その波に身を任せるように脇へ寄っていた。


━━に悟られぬように……でも、離れ過ぎないように。





そんな距離を意識しつつ━━の視線を追った私は、ハッと息を飲むことになった。


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　”新選組”そんな呟きが人々の間から聞こえてくる……。






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