中原家の思春期【中原中也】

クラス発表 ページ4

家族よりも一足先に学校に着いた私は周りの私と同じ新一年生と並びながらクラス発表の掲示板を見た
。



「1…組かな？」



私は1年1組名簿24番だった。



新入生はそのまま教室には向かわず体育館へ行くらしい。
私はお父さんにクラスをメールで送ったあと体育館へ向かった。



＿＿＿＿＿＿＿


体育館に来てみると、1組の列に座ってるのはまだ5、6人。それも名簿が前の方なようで前の列に静かに座っていた。


私は前から4列目に座る。


頭のいい高校だからガリ勉みたいなのしかいないかと思ったら以外とみんな普通な感じ。これで浮くことはなさそうね。



そんなことを考えながら椅子に座っていると、私の斜め前に女の子が座った。


茶色い淵の眼鏡に髪の毛は耳の下で１つ縛りというとてもシンプルな髪型だった。
ここに座るということはこの子も同じ1組だろう。


私は思い切って話しかけた。



「ねぇ、あなたも1組だよね？」



すると女の子はこちらを見てびっくりしたような顔をしていた。



「え…私、ですか？」




「うん、私中原A。おんなじクラスだし一年間よろしく！」



私は目一杯の笑顔でそういった。
でも女の子は姿勢を戻しながら


「よ、よろしくお願いします。」



蚊の鳴くような声でそう言った。



…あー、私もしかして失敗した？

同じクラスの立花さん→←謝罪of謝罪

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す