同じクラスの立花さん ページ5
あれから入学式を終え、私たち一年生は校庭で解散となり思い思いに過ごしていた。
「それにしても、担任の野郎情けねぇやつだったなぁ。」
「しょうがないよ、新任の先生なんだもん。」
「そうですよ、中也さん。」
「しっかしよぉ、これでAに何かあったらどうすんだよ。高校に入れば変な輩も多くなるし、帰ってくるのは遅くなるし」
私はお父さんの長くなりそうな話を無視して周りを見渡した。
「…あ。」
私はその中である女の子…基、私が入学式で話しかけた女の子に目を止めた。
「ちょっと行ってくる!」
「あ、おい!」
私はお父さんの制止を無視して女の子の元へ駆け寄った。
「やっほー!」
「…あ、貴方は先刻の…」
そこにお父さんとお母さんが追いついてきた。
「おい!何やってんだ…って本当に何やってんだ?」
「私のクラスメイトだよ。」
「まぁ!もうお友達ができるなんて、流石です!」
お母さんはそう言って向こうのお母さんと話している。
「え、えーっと、さっき名前書きそびれたなぁって思って…名前なんていうの?」
「…立花歩(たちばなあゆみ)…です。」
「立花さんかぁ、歩って可愛い名前だね!」
「ありがとうございます。」
「敬語じゃなくていいよ?同じ年なんだしさ。」
「いえ、これが一番慣れてるので。」
…ちょっと変わった子なのかな?
その日はメールを交換して別れた。
お父さんは帰り道に
「手前のダチにしちゃあ今までと違って随分性格が暗くねぇか?仲良くできんのか?」
と言ってきた。
「…んー、多分?」
「多分ってなんだよ。」
お父さんは笑いながらいう。
「まあまあ、未だ入学初日でしたので緊張していたんじゃないですか?」
「そーだよね。」
「向こうのお母様も良い人でしたので、そんなに悪い子じゃないと思います。頑張ってくださいね。」
「うん!」
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蒼真 - すごい好き…!!!僕はキャラの子供設定あんまり好きじゃないのですがこれは一気に読んじゃいました…続き待ち続けます!() (8月15日 23時) (レス) id: c4ce57e384 (このIDを非表示/違反報告)
玉屑(プロフ) - あの、もしかして中3の点数ってみつばちさんも、採ってらしたんですか? (2021年3月16日 19時) (レス) id: 11190785c6 (このIDを非表示/違反報告)
玉屑(プロフ) - おもしろかったです!続きが早く読みたいです! (2021年1月16日 18時) (レス) id: 845346fb15 (このIDを非表示/違反報告)
みつばち(プロフ) - *Geranium*さん» おぉ!!作品まで来ていただけて嬉しいです!とても可愛かったです!ありがとうございました!また後日、イメ画をアップさせていただきますね! (2019年9月4日 21時) (レス) id: f3e59d4450 (このIDを非表示/違反報告)
*Geranium*(プロフ) - みつばちさんすいません、作品まで来ちゃいました(^_^;) リクエストいただいたイメ画できたんですけど、あんな感じで大丈夫でしょうか?確認お願いします! (2019年9月3日 6時) (レス) id: a4804d91b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつばち | 作成日時:2019年5月4日 20時