【刀剣乱舞】 0 【政府編】

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｢主、目つぶって〜。そうそう、そんな感じ。じゃあいくよー｣


｢えっなにこわい持って待って！｣


傍から見れば何をしているのだろうと思われるだろうが、メイクである、もう一度言おう、メイクである。私は花のJKだとは言っても、化粧にそこまで執着心があるというものでもなかった。


なので何気に真面目にするのはこれが初めてある。


まつ毛を上げられ、粉を叩かれて(はた)よくわからないけれど、目に何かを書かれた気がする。
その手つきは慣れてるようで、昨日の動画を見ただけでこれほどの.......と感心してしまった。


ちなみに監修は今日一緒に来てくれる光忠であり、私の少し伸びた髪を結ってくれている。
昨日光忠も真剣に動画を見ていたのはこれらしく、先程｢したいことがあるんだけど.......｣と私に言ってきた。
目の前にはドアップ清光。眼福だけど、顔が良すぎて目に悪い。


｢ん、よしこれで大丈夫かな。光忠、どう？｣


｢うん、いいんじゃないかな。こっちもどうだろう｣


｢わ、いいじゃんいいじゃん！｣


手鏡を渡されて私を見る。
そこには私とはわかるが、肌も雰囲気も違う私がそこにいた。
下ろしていた髪もきちんと綺麗にハーフアップをして、内巻きに揃えてくれていた。

｢気になってたんだけど、主って服それだけ？｣


｢うん、学校の昼休みに呼び出されてからだったから、別に買えばいいかな〜って思って｣


｢勿体ないじゃん！え〜、折角ならお洒落しよ？｣


｢ん〜、一段落したら、ね？｣


ま、そーね。と清光も納得してくれた。
でも本当にここまでしてくれているのに制服というのも少し気が引けるような気がする。
どうせなら審神者っぽく着物とか.......着てみたいよなぁ。
今日は政府に行くが、他にお出かけに行けるようになったら服を買うことにした。

｢へへ、楽しみだねぇ｣

｢ん？どういうこと？｣

｢だって、皆とお出かけできたら楽しいでしょ？清光もマニキュア.......ええと、爪紅、買おうね｣

｢え、いいの！？｣

｢うん！光忠も気になる服とか、いろんなのみようね！｣

｢本当に楽しみだね。.......あ、もうそろそろ出発じゃないかな？｣

光忠から言われて時計をみると、予定の時間になっていた。
話に花を咲かせてしまうと、どうも時間は忘れてしまうようだ。


｢ほんとだ。それじゃ、行こっか！｣

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