◇◆７◆◇ ページ31
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目を閉じてろって言われたものの
数人相手に１人で次々と男の人を倒していく智くんの姿が
あまりにもかっこよくて.....
同時に、本当にタダモノじゃなかったんだって驚きもあった
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男たちが全員倒れこんだのをみて、さっきの女の人が逃げ出そうとしたのを
智くんが呼び止めた
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女「.......な、に」
智「文句いうなら俺に言え、殴るなら俺を殴れ」
女「...........」
智「ぶっ殺そうかと思ったけど、一応女だし。俺にも落ち度あっから、今回だけはこれで許す。でも」
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智「次、俺の女に指一本触れてみろ。そんときはてめーの顔面ぶっ潰すかんね」
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女「、わかったわよっ！！、」
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全員が逃げていったのを確認した大野くんが、ふっと肩の力を抜いて
私のところに駆け寄った
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「大野く、」
智「ふつーあの状況で反抗するかよ、んっとにお前脳みそおかしい」
わしゃわしゃと私の頭を触りながら、吐き捨てられた言葉
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でも
今ならわかる
これは彼の不器用な優しさなんだ
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智「ハラハラすっからやめてくんね？」
「.....ふふっ」
智「なに笑ってんの？あ？」
「っふ(笑)ごめんって(笑)」
おかしくって笑った私につられて、大野くんもヘラっと笑った
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「......でも、俺の女、って言ってくれた.....//」
智「ばっ、お前、.....冗談に決まってんだろ、なに真に受けてんだよ」
「そうなの？....ふぅん....」
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「俺の女」だなんて、冗談でも嬉しくて
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さっきから頭の中でそればっかだった
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傷口に絆創膏を貼り付けると
しばらく黙っていた大野くんが口を開いた
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智「なあ、今日アインシュタイン？とかいう日じゃん」
「アインシュタイン！？」
智「は？お前知らねーの？男と女がすきすきーってくっ付き合う日じゃん」
「そ、れは......」
智「あ？」
「........なんでもないです、どうぞ続けてください」
大野くん、それはアインシュタインじゃなくてバレンタインですよ、なんてとても言えない
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作者名：結嘉 | 作成日時：2016年2月21日 16時
