◇◆６◆◇ ページ30
.
「櫻井先生、日誌です」
翔「お、ありがとう。大野も一緒に来なかったの？」
「彼はヤンキーなんで自分の仕事に戻りましたね」
翔「ヤンキーって(笑)でも、俺、佐々木さんと大野は親友なんだと思ってた」
「親友なんて！！親友以下です！！！下僕です、下僕」
翔「あっはは(笑)それ、誰かも言ってたな〜(笑)けど、佐々木さんと一緒にいるときの大野、すごく楽しそうだから。てっきり、ね？」
「はは.....」
翔「まあ、仲良くしてやって？」
.
職員室で櫻井先生と少し会話を交わした後下駄箱へ行くと
知らない制服の女の人と数人の男の人が、なぜかそこでたむろっていた
.
目があったらやばいやつだと思いながら引き返そうとしたら、「あ、あの女」って声がして
恐る恐る振り返ると、その女の人が私を指差して笑った
.
「あの、」
女「あんたでしょ、智の女」
「は.....？」
男１「は、こいつが大野の女？(笑)冗談だろ(笑)」
壁際に後ずさりする私に、どんどん距離を詰めていくその人たち
女「あんたのせいであたし、智に殴られたんだけど」
「そんなの、知りません」
もしかしたら、この前話していたうざい女って、この人のことなのかな
男２「ずっとつるんでたのに、急にあいつ抜けるとか言い出して、きてみたらまともに学校いってるみてーで笑ったわ。それに、これ、この傷みろよ！！俺の女になにしてくれてんの？」
「.........」
男３「黙ってねーでなんか言えよ！！！！！！」
「.......彼氏がいるのに大野くんと身体の関係を持つ彼女さんが原因だと思いますけど」
僅かながらの反抗
.
私の言葉にキッと睨んだ女の人が
瞬間、私の頬を思い切り平手打ちした
.
「、った....」
女「汚ったない顔しちゃって(笑)」
気味の悪い笑い声が脱化室に響いて
女の人が「あとは死なない程度に殴っといて」って周りの男たちに言ったのを聞いて
血の気が引いた
.
ボコボコにされる
振りかざされた拳にぎゅっと目を瞑ったら
その瞬間、目の前で鈍い音がして
目を開くと
「てめー俺の女になにてんだよ」
首を鳴らしながら冷酷な顔で私の前に立つ、大野くんがいた
.
「おお、のく......」
恐怖で震えきった唇で大野くんの名前を呼んだら
大野くんが振り向いて、私の赤くなった頬を撫でてから
「ちょっと目閉じとけ」
って言って優しく微笑んだ後
周りにいた男の人たち数人を相手に殴りかかった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：結嘉 | 作成日時：2016年2月21日 16時
