◇◆４◆◇ ページ28
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智「んっふっは(笑)図星かぁーそうかそうか」
ヒーヒーいいながら笑う大野くんをみて
すごく失礼なこと言われてるのに、不覚にも「こんな顔もするんだ」ってときめいてる自分がいた
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「わっ悪いですかっ//！！！」
智「誰もわりぃなんて言ってねーでしょ(笑) ......ん、まーでも.....」
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その言葉を最後に、しばらく沈黙が続いて
あれ？と思って後ろを振り向こうとしたら
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私の顔に影が覆いかぶさる
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「えっ、んんっ//！！！？」
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やばい、と思って逃げようとした私の後頭部をグッと掴んで
大野くんが勢いよく私の唇にキスをした
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その間わずか５秒
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離れていく唇、大野くんの顔が認識できる距離になって
思わず自分の手の平で口を覆うと
ぺろっと舌を出して口の淵についた私のグロスを舐めながら
「こんくらいの経験は必要でしょ？」って大野くんがイタズラ顔で笑った
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「なにするんですかっ、//！！！？」
智「なにって？わかんなかった？もっかいする？」
「むりっ//！！！やだ、むりっ//！！！！」
智「声がでけぇこと(笑)」
彼の膝の間で暴れる私に、爆笑する大野くんが、可愛くて
さっきまでのキスが夢みたい
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ふっと、長い腕が伸びてきて
差し出された手
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「.....なんですか？」
智「お隣どうし、仲良くしてよね？佐々木Aサン？」
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こうして、私たちの「異常」な「普通」のクラスメイトの関係ができた
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２１世紀はキスからはじめようだなんて
どこかの誰かが歌ってた気がするけど
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まさかそんなことがリアルに起きるだなんて
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昨日の私は夢にも思わなかった
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作者名：結嘉 | 作成日時：2016年2月21日 16時
