◇◆２◆◇ ページ26
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学校の校舎を飛び出して
体育の授業をしている生徒たちの間を疾走する大野くんと私
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智「久々に走っと気持ち〜ね〜？」
なんてギラギラの金色の髪をなびかせながら振り向いて私をみて八重歯をみせる大野くん
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「ま、まぶしいっ//」
今まで距離的には近いながらも、一度も話さなかった。そんな遠い距離にいた私と大野くん。
それなのに、たった数分で、今までのことが嘘みたいに大野くんが私に笑いかけてる
........、キラキラと音を立てて、はしゃいでる。
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智「はぁっ、.....ここまでくりゃーしょうちゃんもこねぇでしょ」
膝に手をあてて呼吸を整える姿も、かっこいい
智「それにあいつ足おせーし、ヘタレだし(笑)」
いつもの、ヘラっとした笑い方
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「そう、かな....わっっ」
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急に走ったせいでガクンと腰が抜けてそのまま地面にヘナヘナと座り込んだ私をみて
大野くんがびっくりした顔で走り寄ってきた
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智「んっふ(笑) もしかして走りすぎて腰抜かした？」
「だって！！きゅ、急に大野くんが走るとかいうからっ//！！」
智「んあー、そうだっけ？でもちゃんと走るって予告したっしょ？まーいいや、ほれ、立ってー」
差し伸べられる手
大きな、男らしい手
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恥ずかしくてその手を握ろうか迷っていたら
「手もだせねーくらい腰やっちゃったの？仕方ねーな」って言って......
「わっ///まっ、まって//！！！まって、タンマッ//！！！」
智「てめー暴れる元気があるんならさっさと立てや(笑)」
私の腰をグッと抱き寄せて、大野くんが私を背負おうとした
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「わー！！大丈夫っ、ほんとに大丈夫だからっ//！！」
どうしよう、......今、わたし、大野くんにおぶられてる.....//！！！
今日が命日かもしれない......！！
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おぶられたまま少し歩いたところの
川沿いのベンチに着くと
大野くんがわたしの手を握ったまま、先にベンチへ座って
それから、まだ腰が抜けてる私の様子をみて
少し迷惑そうな顔をしながら「ここ、座れ」って大野くんの腿の間になぜか座らされた
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作者名：結嘉 | 作成日時：2016年2月21日 16時
