◇◆６◆◇ ページ23
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熱くなった頬を冷まして
メロンパンと紅茶を部屋に運ぶと
せっきまで私の指を絡めていた先生は、もうベッドの端に座り直していて....
さっきのことがなんだか幻みたいに思えた
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「......はい、紅茶」
注いだカップを手渡すと
先生が不思議そうに私の手元を見つめた
和也「いつもクッキーなのに、珍しいね？」
「え？あ、これメロンパンです」
和也「え、俺食べていいの？」
嬉しそうに聞いた先生に、コクリと頷くといただきまーす！って私の手からそれをひょいって取って一口食べた
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「どう....ですか？」
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和也「めっちゃうまいよ！これ！」
「あの、それ、私が作ったんです」
和也「うそ、すげーじゃん！へーお前、料理もできんだね？」
「そんな！いつもはクッキーとかケーキぐらいしか作りません.....けど、バレンタイン、だからっ//」
和也「.......俺がメロンパン好きって言ってたの覚えてくれてたんだ？」
「〜〜〜〜言わせないでくださいよ！//」
和也「ふっは(笑)わりーわりー(笑)でもほんとに美味いよ、ありがとね？」
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メロンパンを頬張る横顔を眺めてたら「自分でつくったんだから、お前も食べな」って半分くれた
和也「.....ど？」
「.....美味しいっ(笑)」
和也「自分で言うかそれ！(笑)」
「ふふっ」
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それから少し沈黙があって、
先生の息を吸う音がすぐ隣できこえて
身体がピクンと震えた
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和也「.......お前さ、先週出した俺の宿題ちゃんと見た？」
「え？....全部、やったはずですけど....」
和也「ぶっぶー、残念。未完成でした、答え合わせができてない」
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さっきのため息の理由はこれか、と気づいた
でも、丸つけもしたはず
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「うそ、なんで？ほら、ちゃんとやってあるよ？」
和也「.....みてみ？これ、お前１ページ飛ばしてる」
「わ、ほんとだ..........って、....え？」
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空白のページに挟まってる二つ折りの紙
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「なにこれ、こんなの知らない」
和也「いーからみてみなって」
嬉しそうにその紙をみつめる先生
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言われた通りに開くと、そこに書いてあったのは
" 追加課題 : にのちゃんとの恋の答え合わせをしておくこと "
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作者名：結嘉 | 作成日時：2016年2月21日 16時
