さんじゅうよんほん。 ページ34
どれくらい
蹲っていたのだろうか
ふと、何かが動いた気がした。
霧の向こうで人影が、１つ。
「……っ！！」
私は焦ってその影を追う。
だって、これを逃したら
もしかしたら人がもう通らないかもしれない。
そうしたら帰れない気がした。
「……はっ、はぁっ……！」
私は無我夢中で走る。
その影が進んだ方向へと。
「っく……はぁ……っ！！」
走るのをやめたらもう帰れないと
自分を追い込んで。
そして辿り着いた先には
「……おっきい……」
とても立派なお社だった。
__山の中にこんな立派な建物なんてあったっけ
それを考える余裕も無く
私はその中へと入る。
誰か居る、と信じて。
でも、誰かがいるような気がしない。
風も吹かない。
鳥もいない。
私の砂利を踏みしめる音しか聞こえない。
じわり、と視界が滲む。
「……っお爺ちゃん……！」
私はしゃがみ込む。
そして涙を腕で拭う。
でも拭っても拭っても涙は止まらない。
……何でここにはだれも居ないの？
もしかしたらもう爺ちゃんに会えないかもしれない
そう考えたら更に涙が止まらなくなった。
「__おや、何故こんな所に人が」
「っ！！」
背後から声がして振り向くと
不思議な格好をした男の人が
私を見て困った顔をしていた。
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みんくor帝or校倉造(プロフ) - 佐峅＠暹羅さん» 大丈夫ですよ！ (2016年3月16日 22時) (
レス) id: c43f750a1d (このIDを非表示/違反報告)
佐峅＠暹羅(プロフ) - みんくor帝or校倉造さん» イラスト見ました！ありがとうございます（うふふ）あ、イラスト申請しても大丈夫ですか……？更新頑張りますっ！ (2016年3月16日 6時) (レス) id: ae8746a59d (このIDを非表示/違反報告)
佐峅＠暹羅(プロフ) - 悠俚さん» 返信遅くて申し訳ありません！いえいえ、描いてくださろうとしていただけただけで私は嬉しいですっ！昨日は更新出来なくてすみません！本日更新頑張ります！ (2016年3月16日 6時) (レス) id: ae8746a59d (このIDを非表示/違反報告)
みんくor帝or校倉造(プロフ) - コソっとtwitterでリプにて絵を送りました((楽しみにしています！頑張ってください！ (2016年3月16日 5時) (レス) id: c43f750a1d (このIDを非表示/違反報告)
悠俚(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！絵が下手なんですいません描けないんです！(´･_･`) (2016年3月15日 7時) (レス) id: ebe9aa6a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐峅
| 作成日時：2016年3月6日 0時
