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三日月さんに
抱きかかえられたまま
私は呆然としていた。
こんな近くに
私を神隠しした神様がいたなんて。
「__ふむ。
ちと失礼」
そう言った三日月さんは
私の首元に噛み付いた。
「いっ……!!?」
恥ずかしいのもあり、顔に血がのぼる。
と、同時に何か力が抜けていく感覚。
「……やはり俺の力を取り込んでおったか
A」
首元から口を離した三日月さんは
困ったように眉を顰めた。
「……っ
《狩奈から離れろ》三日月!」
咲さんが言霊を使おうとしているけれど
私は直感で感じた。
無駄だ、と。
現に三日月さんは何事もないかのように
笑みを湛えたまま私を抱えている。
「…あの時以来だな。
Aよ」
「……そうですね、三日月さん。
私はもうしばらく会わなくてもよかったかなぁと
心から思ってますよ」
あんな人の前でく、首元に……!
公開処刑にも程がある。
「まあ、よいだろう?」
よくないから言ってるんでしょう。
この、マイペース。
「……狩奈、そいつから離れろ!
そいつは__」
「はいはい、
みっともないからやめなさいよ
咲」
バシッ、と咲さんを叩いた人影に私は頬を緩ませた
「……審神者取締会会長代理
眞子。
えーと、何だっけ。
あ、そうそう。
刀剣の破壊及び見習いの鍛刀した刀を奪った罪で
ちょっと政府に来てもらうから。
あと、可愛い義理の妹の身体を傷付けた罪ね」
「眞子さんっ!」
私は三日月さんから降りて
眞子さんの元へ向かおうとしたが
降りたところで身体が全く動かなくなった。
「ああ、もう、無茶しちゃって……」
まあ、お疲れ様。
そんな眞子さんの声を聞いて安心したのか
身体の力が抜けて行った。
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みんくor帝or校倉造(プロフ) - 佐峅@暹羅さん» 大丈夫ですよ! (2016年3月16日 22時) (レス) id: c43f750a1d (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@暹羅(プロフ) - みんくor帝or校倉造さん» イラスト見ました!ありがとうございます(うふふ)あ、イラスト申請しても大丈夫ですか……?更新頑張りますっ! (2016年3月16日 6時) (レス) id: ae8746a59d (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@暹羅(プロフ) - 悠俚さん» 返信遅くて申し訳ありません!いえいえ、描いてくださろうとしていただけただけで私は嬉しいですっ!昨日は更新出来なくてすみません!本日更新頑張ります! (2016年3月16日 6時) (レス) id: ae8746a59d (このIDを非表示/違反報告)
みんくor帝or校倉造(プロフ) - コソっとtwitterでリプにて絵を送りました((楽しみにしています!頑張ってください! (2016年3月16日 5時) (レス) id: c43f750a1d (このIDを非表示/違反報告)
悠俚(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!絵が下手なんですいません描けないんです!(´・_・`) (2016年3月15日 7時) (レス) id: ebe9aa6a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐峅 | 作成日時:2016年3月6日 0時