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「ねえ、狩奈ちゃん。
その鶴丸を俺に渡してくれないかな?」
咲さんの手には新しい刀。
長さ的に太刀。
多分三日月か小狐丸……だと思う。
私が見た限り二振りくらいしか太刀はなかったから
そしてその太刀の切っ先は私の顔に向けられている
「……っ何故
何故そこまでこれにこだわるんですか!」
私はギュッと鶴丸を抱きしめる。
綺麗だった本体には
私の汚い血がべっとりとついている。
__初めて鍛刀した刀なんだ、
愛着を持ったって仕方ないだろう。
「何故って……
狩奈ちゃんが作った太刀だから、かな?」
思考が停止する。
はい?
ふと、眞子さんの呟きが蘇る。
『何故かは知らないけれど
鍛刀した一振り目って奪われちゃうのよ
あんたの行く本丸だと。』
つまりは
「__っ新人から
鍛刀する刀を奪っていた……?」
だって今剣が言っていた。
彼は鍛刀が上手くいかなかった、と。
もし、これがトラウマになっていたのなら?
人はすぐにはトラウマを乗り越えられない。
だから刀を作ろうと思ったら
他の人に作らせるだろう。
「……そーだよ。
何か悪い?」
ムカついた
こいつは悪びれることもなく
これが当たり前だという顔をして
しれっと、笑ったの。
「……今頃、
政府は動いてますよ?」
私は笑いかける。
私のヘアピンは2つ。
1つは眞子さんとの通信用。
もう1つは、
リアルタイムで今の現状が
送られるようになっているカメラ付き。
「あぁ、自己紹介を詳しくしてませんでした。
初めまして、審神者の咲さん。
私は狩奈。
審神者であった狩野の名を受け継いだ
政府の、回し者です」
満面の笑みで言ってやった。
あとは政府の人が来るのを待つだけ。
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みんくor帝or校倉造(プロフ) - 佐峅@暹羅さん» 大丈夫ですよ! (2016年3月16日 22時) (レス) id: c43f750a1d (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@暹羅(プロフ) - みんくor帝or校倉造さん» イラスト見ました!ありがとうございます(うふふ)あ、イラスト申請しても大丈夫ですか……?更新頑張りますっ! (2016年3月16日 6時) (レス) id: ae8746a59d (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@暹羅(プロフ) - 悠俚さん» 返信遅くて申し訳ありません!いえいえ、描いてくださろうとしていただけただけで私は嬉しいですっ!昨日は更新出来なくてすみません!本日更新頑張ります! (2016年3月16日 6時) (レス) id: ae8746a59d (このIDを非表示/違反報告)
みんくor帝or校倉造(プロフ) - コソっとtwitterでリプにて絵を送りました((楽しみにしています!頑張ってください! (2016年3月16日 5時) (レス) id: c43f750a1d (このIDを非表示/違反報告)
悠俚(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!絵が下手なんですいません描けないんです!(´・_・`) (2016年3月15日 7時) (レス) id: ebe9aa6a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐峅 | 作成日時:2016年3月6日 0時