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痛い。
あえて言うならこの一言に尽きる。
片足を負傷した今、
走ることどころか歩くことが間々ならない。
「……っく」
でも私は鶴丸、と呼ばれた太刀を片手に抱えながら
歯を食いしばりゲートへと向かう。
多少負傷したから
もしかしたら眞子さんが気付くやもしれない。
「…おや、見習いではないですか。
どうかしま__」
縁側を歩いていたのが間違いだった。
目の前には油揚げを持ってこちらを見ている
たしか……小狐丸。
「……何故そのような怪我を……」
そう聞かれ答えようと口を開いたが
微かに床の軋む音が近づいている。
「……っ。
すみません、失礼します」
そう言って横を通り抜ける。
だって、私が審神者に捕まったら
鶴丸……も取られてしまう気がする。
あと、生きて帰れる気がしない。
……あれ。
ダラン、と太刀を持っていない手が重力に従う。
「__私って何で生きているんだっけ」
だって、唯一の肉親は死んじゃったし、
学校も楽しくなかったし、
神隠しされやすいみたいだし。
「……じゃあ、今死んじゃった方が
いいんじゃ……」
「__見つけた。
狩奈」
身体に走る身が焼けるような激痛。
それを追うように血が流れ出る。
私は鶴丸と共に倒れこんだ。
__ねぇ、何故私は生きてるの?
この答えは出てこない。
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みんくor帝or校倉造(プロフ) - 佐峅@暹羅さん» 大丈夫ですよ! (2016年3月16日 22時) (レス) id: c43f750a1d (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@暹羅(プロフ) - みんくor帝or校倉造さん» イラスト見ました!ありがとうございます(うふふ)あ、イラスト申請しても大丈夫ですか……?更新頑張りますっ! (2016年3月16日 6時) (レス) id: ae8746a59d (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@暹羅(プロフ) - 悠俚さん» 返信遅くて申し訳ありません!いえいえ、描いてくださろうとしていただけただけで私は嬉しいですっ!昨日は更新出来なくてすみません!本日更新頑張ります! (2016年3月16日 6時) (レス) id: ae8746a59d (このIDを非表示/違反報告)
みんくor帝or校倉造(プロフ) - コソっとtwitterでリプにて絵を送りました((楽しみにしています!頑張ってください! (2016年3月16日 5時) (レス) id: c43f750a1d (このIDを非表示/違反報告)
悠俚(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!絵が下手なんですいません描けないんです!(´・_・`) (2016年3月15日 7時) (レス) id: ebe9aa6a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐峅 | 作成日時:2016年3月6日 0時