【刀剣乱舞】カ ミ カ ク シ

24本。 ページ24

「お、あと２時間くらいになってるねー






狩奈ちゃんも楽しみ？」






咲さんと今剣が一緒にいる空間で
私はちょっと冷や汗をかきながら




楽しみです、と答えた。


















うん、咲さんの後ろに今剣がいる段階で
もう何となく察してたけど







ここまで来なくてもいいんだよ。




















「……そういえば
政府の方からこれもらってたんですが……」







そう手伝い札を取り出す。





すると咲さんは目を丸くした。












「へー、珍しい。





政府ってそんなことしてくれるのか……」






「……普通は貰わないんでしょうか？」









ちょっと地雷踏みかけたような気がするが
まあ、気にせず行こう。

















「んー、俺は貰わなかったけど
まっラッキーってことで




使っちゃいなよ！せっかくだし」








そう咲さんが言ったので

私は妖精さんに手伝い札を渡す。
















すると、綺麗な太刀……が出てきた。


私まだ一回見ただけじゃ
どんな名前なのかわからないからね？


















「……まじか」





咲さんが呆然としている。






それと同時に本能が叫び出す。















逃げろ、と。






















「っ、みならいさん！！」







今剣の叫びで体を捻ると
さっきまでいた場所に
今剣の本体である刀が振り下ろされていた。


















「……ハァ。



なーんで、いとも簡単に鶴丸出しちゃうワケ？











本当に、理不尽だよねぇ」










咲さんの顔にはさっきまでの笑顔がない。






冷酷な、鋭い目つき。

















「俺だって、三日月出したけど
あいつ生存が普通より低いしさぁ











使い物にならないっつーの」














私は一瞬の隙を突いて外へと飛び出した。












足の速さには自信があるの。

爺ちゃんに鍛えられてたから。















だけど








「……っ！！」







さすがに短刀を投げられたら避けれないですよ。











太ももに刺さった短刀。


おそらく今剣。









私は足の出血を押さえながら
前へ前へと進む。

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