【刀剣乱舞】カ ミ カ ク シ

３本。 ページ3

そして、連れてこられた


何だっけ






……まあ、とりあえず審神者の人が
たくさんいる場所。







ここの一番偉い人に



会いに行かなきゃならないんだって。























何か爺ちゃんはそこの結構偉い人だったっぽい。






すれ違う人すれ違う人に


『今回のことは__』とか


『狩野(かりの)様のお孫さんですね__』とか


すごく言われる。














とりあえず笑顔で返しているけど。













「……狩野って爺ちゃん？」



「そうでございますよ！

狩野様の狩野、は
審神者の時に使っていた名でございます！」








へぇ、なんか爺ちゃんの新たな一面を知れた。






……ん？







私は素直に疑問に思ったことを狐に尋ねた。












「何で審神者……の名とかあるの？


本名じゃダメなの？」











私がそう聞くと狐はとんでもない、と叫んだ。








「審神者は刀に宿る付喪神を相手にするのです。

真名を知られてしまえばその名で
神隠しをしてしまう輩もいるのですぞ！」







その後もギャンギャン喚いていたから

知らないふりをして歩く。















……ってことは、私が神隠しにあった時には
名前は知られていたってわけね。

















「__じゃあ、無理じゃん」







どう足掻いたって神様なんでしょ？



なら抗わない方がいいでしょ。











一回神隠しにあったって事はもう名前は分かってる

その神様に見つかったら最期ってことじゃん。
















「……それを防ぐ為に、


今ここに来たのですぞ！」











そう私の肩に飛び乗った狐が

今だけちょっと頼もしく感じた。

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