【刀剣乱舞】カ ミ カ ク シ

16本。 ページ16

とりあえずさっきまで来ていた服から






巫女服に着替え













廊下へと出る。







すると咲さんが襖の横に座っていた。









「……あー、さっき結界破っちゃったから

誰か来た時のためにだな……」










……いや、戻れよ。





そう言いたいのをグッとこらえ










「お気遣いありがとうございます。

ただ、次からは声とかかけてくださいね」








そう笑いかけた。






咲さんに悪気がないのは分かってる。



















まあ、ちょっと純粋なんだよきっと。














「……と、とりあえず


早速鍛刀するか！」







ぎこちない動きで咲さんが歩き出す。












後ろから見てるとロボットみたいだとかは
突っ込まないでおく。














そして、鍛刀する部屋に来た。







「……おお」







思わず声を上げる。










感嘆の声じゃない。







驚きの声だ。





















資材が転がっていて

危うく踏みそうになるくらい汚い。





















「……まあ、そろそろ片付けようとは
思っているんだけどさ。







それより狩奈ちゃん、


今回は特別に自分の好きなように素材を使って
鍛刀してみようか」














咲さんにグイグイと押され
素材が並んだ棚へ行く。













……確か、ここに大太刀はいなかったなぁ……。









だったら大太刀とか作れたら良いな。



もしくは薙刀とか。


















そう思いながらもふと手を止めた。











__もしも、太刀を作ったら。






彼はどんな反応をするだろうか。



















その反応を見たい、という思考が勝ち

すべての資材を600に固定し
妖精さんに頼んだ。

















すると妖精さんが紙を持ってきた。








書かれた時間



3時間20分。










スッと胸が冷たくなった。



















「……あの、咲さん」





「んー、どうかした」












咲さんは咲さんで鍛刀してる。








「3時間20分って出たのですが」






そう言うと彼は持っていた砥石を落とした。

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