【刀剣乱舞】カ ミ カ ク シ

14本。 ページ14

いただきます、と短刀の賑やかな声が響く。












私も小さくいただきます、と呟き

箸を手に取った。











今日の昼ご飯はご飯にお魚(多分、秋刀魚)に
ほうれん草のおひたしに豆腐の味噌汁。














まあ、至って普通のご飯。








味も悪くはないしむしろ美味しい……。











「咲さん、美味しいです」





私の席は咲さんの隣。




だから咲さんの方を向いて笑う。













爺ちゃんの料理は
美味しい時と美味しくない時の差が
すごかったからなぁ……











「そっか、そりゃよかったよ」






君みたいな可愛い子に喜んでもらえて、と
咲さんは私の頭を優しく撫でた。








咲さんって二人いるのかな。



そう思うくらいに

さっき脅してきた咲さんとは別人のよう。












「あー！

みならいばっかりずるいですー！





ぼくもなでてくださーい！」






私と咲さんの間に割り込む刀剣男子






確か名前は……











今剣。









「後で撫でてやるからさ、



ほら、先にご飯食べないと」







咲さんが宥めると渋々といった感じで
元の場所に戻っていった。






















にしても、






短刀は傷一つないなぁ……。

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