〇第40訓 師を失った代わりに手に入れた権利 ページ45
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なんだろう?
赤い紅い血が舞う様子はやはり見覚えのあるもので
更には目の前の男にすら見覚えを感じてしまって
・・・・夢なのかな?
何にも分からない
考えることが出来なくなる
血が舞うのを見ていたら、いつの間にか地面に衝突
地面には私の血が染みつていた
朧「・・・・・この者共には最早護るものなどありませぬ」
やっと周りの音がノイズでは無く言葉に聞こえた
朧「それは侍にとっては死したも同じ
・・・・何よりこ奴等はそれを自らの弱さゆえ自ら壊したのです
殺す価値も無し____
_______もう2度と剣を握る事もできぬでしょう」
反応を示す気力もなく、ただ動くこともままならないまま話を聞いていた
そんな私も耳元にサクッと戦地の枯れ木の欠片を踏みつけ近づく音が聞こえた
その音の正体は私の目の前に寄ってきた
荒「・・・・・まただな、桜枷A」
ピクリと少しだけ反応し、視線を刀使いに向けて少しづつ体制を起こす
でも変だ
確かに前に戦地で逢った時、互いに名を名乗った
しかし、お互いにその名で呼ぶことは無く
互いの桜族 特有の能力に沿って私は「刀使い」と、相手は「鎖使い」と呼んでいた
そんな相手がいきなり名前で呼んでくることに違和感を感じた
荒「・・・・お前はまた目の前で血を浴びながら大切な奴を守れなかった
むしろ、守る助けると言いながら自らの命を助けてもらう始末だ」
なんで
なんで・・・・・コイツがそんなことを言うのだろう
A「・・・・なんでお前が私を知ったように語ってんだよ」
率直にその疑問を口にする
荒「・・・・さぁな?いずれ自分で気づくんじゃねぇの?」
「ただ、もう1つ」と付け加え“荒龍”はまた口を開く
荒「朧の言うとおりだ、お前らは何もできなかった・・・・・それが現実だ
永遠に死に続けたままガラクタの侍掲げて生き続けてみろよ
_________それがお前らが師を失った代わりに手に入れた権利だ」
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そこからはほとんど何も覚えていない
気が付いたときはいつもドンチャン騒ぎしながら
みんなが肩を組んで笑っているところを見て、私も笑っていたはずの集落だった
笑顔なんてどこにも、面影すらなかったけれど
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〇第41訓 桜の鎖の少女の枷は外れる→←〇第39訓 “死んでしまえ” 鬼の目にも涙
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のん(プロフ) - 絵が上手ですネ!情景が分かりやすいですo(^▽^)o (2015年8月4日 17時) (レス) id: 836f975100 (このIDを非表示/違反報告)
あいてる - 面白かった!! (2015年8月2日 14時) (レス) id: d8acbd1d87 (このIDを非表示/違反報告)
あいてる - 絵可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可(( (2015年8月2日 14時) (レス) id: d8acbd1d87 (このIDを非表示/違反報告)
あいてる - 本当にゴリラだけどいいこと言ってるよな!!ゴリラだけど!! (2015年8月2日 14時) (レス) id: d8acbd1d87 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 絵可愛い (2014年9月14日 16時) (レス) id: eaea5ba8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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