【黒子のバスケ】自称"モブ"少女の事情

自称モブ…２９ ページ29

A「ハッ…！！」









昔の夢を見た


おじさまに無理矢理連れて来られたあの時の…


あんな事もあったな…


でもどうせ意味なんかなかった


誰も本当の私を見てなかった


いや１人だけいたっけ…同じ歳くらいの男の子









A「普通で居たい…」









お父さんとお母さんがいた頃は違う場所に住んでた


普通の一軒家


家の事なんか考えなくていい、とてもいい場所


まだあそこは私の家でもある


ときどき帰るんだ、あそこに


その時思う…本当に自分は存在するんだって









コンコンッ＿＿









輝夜「失礼します、A。」


A「行かない」


輝夜「まだ何も…ですがお分かりなようで」


A「もうそのくらい分かるわよ」


輝夜「そろそろ私もキツイですよ

ご自分で言ったらどうですか？」


A「あんたよくそういうの言えるね…まぁ、そういういのがあるから輝夜は好きだけど」


輝夜「いきなりどうなさいましたか？」


A「いやこっちの話

とにかく！私はおじさまと会うつもりも話すつもりもない

出てけって言うならいくらでも出てってやるわ

もう準備は出来ているし」


輝夜「はぁ…あなたって人は…旦那様がお怒りしますよ？

それに…あの方があなたを手離すとは…」


A「なら家出にするわ…今はしないけどね」


輝夜「本当に…あのお方に似てお強い方だ」


A「ん？」


輝夜「いえ、何も。とりあえず報告しときます」


A「よろしく」

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