第32話「確信がある」 ページ31
江戸川「こいつ自身が“月光戦姫"だと!?」
「え、だってこの女が…」
高杉「俺が間違える訳がねぇ…なぁ、葵?」
A「…。」
この人も同じだ
私を"葵"と呼ぶ
もうその名で呼ばないでくれ
私はAだ…あの人ではない
A「よく言われます…あなたのかつての仲間からね
だから同じ事を教えてあげますよ
私の名前は吉田A、葵は私の双子の姉です
姉は攘夷戦争が終わって数週間後に亡くなりました」
江戸川「なに!?」
「え!?じゃあ収穫なし!?」
高杉「それだけか?」
A「え?」
高杉「てめぇが言える事はそれだけかと言ってんだよ」
A「まぁ、そうですね」
高杉「じゃあてめぇが付けてるその赤い紐はなんだ?」
A「これは父から貰った大事な物です
まさか姉が付けてたから私が葵だと?
ふふ、そうですか、ですが残念ですね
これは私たち双子、2人が貰ったものです」
高杉「あぁ、そうかもしれねぇな…ならこれならどうだ?」
バッ___!!
江戸川「なっ…///」
「し、晋助様ァァァ!!?」
A「ちょっ///」
この人いきなり服を脱がせたんですけど!?
最低にも程がある!!
A「いきなり何を((
高杉「この傷は何処で負った?」
A「き、傷…?」
高杉「てめぇの背中にある傷だ」
A「そんなの知りません」
高杉「なら教えてやろうか?
これはてめぇが仲間を庇った時に付けた傷だ」
A「知らないと言ってるでしょ
というかそんなモノあったんですね、初めて知りました」
高杉「とぼけるつもりか」
A「知らないものは知りません」
高杉「なら仕方がねぇ…このままお前を連れていく」
A「何故ですか?」
高杉「俺はお前が吉田葵と確信してるからだ」
A「私を姉と重ねないで下さい」
高杉「重なるも何もお前が吉田葵だからだ」
お願いだからこれ以上はやめて
私は…
「これ以上こいつを傷付けるな」
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