第29話「満月の日」 ページ28
A「よし、これで終わり」
今日も一日疲れた
もう23時くらいかな?
早く寝ないと明日も起きれない
真選組の朝は早い
みんな朝の稽古がある為、早朝から起きている
私も同じくらいに起きて朝の準備をしてる
まぁ、小夜さんが手伝ってくれないから余計早いのだけれど
それも大分慣れてきたからいいんだけどね
A「あっ…」
今日は満月かな
いつもより外が明るい
けど私は
昔、母から言われた事があるからだ
"満月は不吉を呼ぶ"
だから見てはいけないと
母との記憶はそれしかない
だからこそ覚えている
それともう一つ
A「やっぱり満月か…」
満月の日になると私の金髪が余計に輝く
光って見える…と言うべきか
目立って好きじゃないんだよね
今更どうしようもないけど
A「…。」
ふと思った事がある
満月を見ればお母さんに会えるのではないと
でも言いつけを無視するのは良くないからそれを守ることにした
きっとその方が安全だし
「ほう、綺麗な髪だな」
A「だ、誰!?」
「久しぶりだな、吉田A」
目の前に知らない男が居た
私を知っている?
A「あなた、真選組の方じゃありませんね
というかここが何処だか分かって入ってきてますか?」
「そりゃ分かってるさ…というか分かりすぎている」
A:??
「あぁ、そうか、分からないよな…これなら分かるか?」
A「あ、あなたは!!」
彼は一つの被り物を被った
その姿はあの時流してしまった侵入者
そう…
A「"変幻自在の仮面"…
江戸川「ほう、俺の異名から名前まで知ってるか」
A「調べましたからね…ここに何しに来たんですか?」
江戸川「ちょいと野暮用があってな
そのついでにお前に聞きたい事がある」
A「聞きたいこと?」
江戸川「"月光戦姫"の居場所を教えろ」
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