第２７話「桂小太郎」 ページ26
A「え？」
隣から"逃げの小太郎"と聞こえた
そこには髪の長い1人の男が座っていた
桂「久しぶりだな、葵
まさかこの歌舞伎町でお前とも再会するとは思っていなかったぞ」
A「えっと…」
銀時「なんでお前がここにいる、ヅラ」
桂「ヅラではない！桂だ！
たまたま歩いていたらお前がここに入るのを見てな
そしたら懐かしい顔もあったという訳だ」
銀時「あのなぁ、こいつは…」
A「初めて、桂小太郎さん」
桂「初めましてだと？なんだ？記憶がないのか？」
A「私は吉田A…葵の妹です」
桂「い、妹！？」
A「はい、葵とは双子なんです」
桂「なんと！！」
銀時「間違えんなよ、ヅラ」
桂「仕方がなかろう！瓜二つではないか！！」
A「よく言われます」
桂「まさか妹がいるとは…葵の居場所は知っているのか？」
A「姉は…」
銀時「あいつは死んだ」
桂「なに…？あの葵が？」
A「…。」
その反応、分かっていた
きっとあなたも信じられないというのでしょう
銀時「これが現実だ、あいつはもういない」
桂「そんな…そう、か…葵はもう…」
A「桂さん、きっと姉が沢山お世話になったと思います、ありがとうございました」
桂「いや世話になったのはこちらの方だ
あいつはよく俺たちの世話をしてくれてた
よくしてくれた…仲が良かった仲間が死んだとなると…やはり悲しいな」
悲しんでくれるんですね
すごく嬉しい事です
きっと彼女も報われる
桂「A、と言ったな」
A「はい」
桂「君が良ければ俺と仲良くしてくれないか？」
A「うーん…ちょっと難しいですね」
桂「え？この流れ的に普通はなるもんじゃないの！？」
A「個人的にはいいんですけど…私、今真選組に居て…」
桂「え…」
ガラガラッ___
土方「おばちゃん、いつもの…」
全員「「…。」」
土方「桂ァァァ！！」
桂「ではまた会おう！A！銀時！！」
土方「待ちやがれェェェ！！」
まぁ、そうなるでしょうね
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