第１３話「探せばいい」 ページ12
沖田「アンタ姉が居たんですね」
A「はい」
沖田「旦那には復讐を？」
A「旦那とは坂田銀時さんのとこですよね？
いえ、彼には何も感じていません
ただ当時のことを思い出してほしいとは思ってます
姉は女でありながらあの戦争の中戦っていました
きっと死ぬことを分かっていて、最後に私の元へ来たのでしょう」
沖田「アンタが探してる人を伝えにか？」
A「えぇ…実はさっき言った方は私の父親かもしれないんです
だから知ってるなら親に会いたい…だから聞きたかったのですが…」
沖田「そういう事か」
A「私が少し戦えるのも姉の影響です
死ぬ前に私に稽古を付けてくれました
自分の身は自分で守らなければいけないって
おかげで健康な体になりましたよ」
けどこれで私の目的はなくなってしまった
これからどうしようかな…
土方「てめぇの目的は終わったんだろ…どうするつもりだ？」
A「今それを悩んでました
こんなに早く事が進むなんて思ってもいませんでしたから…
なら今度は母親を探しに行きます」
土方「そうか
沖田「ならまだ終わってないだろ」
２人「「え？」」
沖田「次は母親探しなんだろ？
なら母親を探すまで居ればいい」
A「ここに入ったのはあくまでお金と父親探しです
父親は白夜叉…いえ、坂田銀時と関わりがあったので探してました
けど母親は彼らと関わりはありません」
沖田「一つあるだろ…金」
A「あっ」
沖田「別にそれでもここを辞めるならそれは構わねぇーさ
けどせっかく金が入る所に来たのに辞めちまっていいのか？」
沖田さんの言う通りだ
結構いい条件で働けてる
ここで母親を探すのもアリ
A「あの、土方さん…」
土方「探すのを手伝う気はねぇ
だがお前が勝手に探すのは別だ
その代わり仕事はしっかりやってもらう」
A「いいんですか！？」
土方「契約だ」
A「ありがとうございます！！」
_______
土方「てめぇにしては珍しいな」
沖田「何がですか？」
土方「止めねぇだろ」
沖田「あぁ…ちょっと興味があるだけでさァ
また旦那さんとは違う強さがある」
土方「(あー、そういう事か)」
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