story…５６ ページ6
合宿が終わり私は京都に戻ってきた
あれから火神くんを通して紅緒家からの招待された
もちろんそれは断っている
無理に決まっている
もしバレてしまったら大変な事になってしまうから
「あら、おかえりなさい、Aさん」
A「ただいま戻りました、お母様」
母「今日はお話があるの、着替えたらお食事しながら話しましょう」
A「はい」
話…か…
また縁談とかそこら辺の話かしら
私ももう１６歳
結婚出来る歳になってしまったから
A「結婚する人は…自分で決めたい…」
あれ…
私いつからそんな事を考えるように…
A「あぁ、そうか…」
みんなと話すようになったからだ
変わってしまったのね、私
でも…嫌な気持ちにはならない
A「…。」
まだ私は何も分かってない
これが正しいかも分からない
でも知りたい
私は…変わり…たい…
ガチャ___
母「遅いですよ、Aさん」
父「早く座りなさい」
A「はい」
母「さっそく話に入りましょう、ねぇ、あなた」
父「あぁ、そうだな
昨日、私の所に縁談がな…」
きっと本当の事を言ったら何をされるか分かってる
でも私の運命は私が決めたい
そう思えるようになったの
父「…という事だ、縁談の日程は今週の日曜日だ」
母「いいドレスを決めなくてはね」
A「…。」
父「…どうかしたのか、A？」
A「いえ、なんでもありません
お話は以上ですか？
それならば先に部屋に戻ります」
父「何かあったのか？」
母「例の合宿が終わってから変わりましたね
きっと東京に行ったからでしょう
だから言ったのです、あの子に部活など…」
父「いいではないか
今は好きなようにさせる
あの子の自由はもう少ないのだから」
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