story…98 ページ48
ここは…何処だろう…
さっきまで私は…
『しっかりするんだ、紅緒A…いやまだ君は白鳥Aかな?』
A「え…」
『驚くのも無理はない、私は君なのだから』
彼女の言う通り、彼女は私だ
けど何処か違う感じがする
A?『混乱するのは仕方がない、君は私を
A「え?」
A?『君なら分かるはずだ…私が何なのか』
目の前の私が何なのか…
確信は持てない
けどなんとなく分かる
A「昔の…前世の私…?」
A?『あぁ、そうだ』
この人が前の私…
確かに私だけど、全然違う
A「どうして私はあなたの記憶がないの?」
A(前)『きっと生まれ変わった時になにかあったのだろうな
それに普通なら記憶があるという現象はおかしいらしい
だから君が記憶がないのは別に悪いことではないよ』
A「でも他のみんなは記憶があった…私と征以外は…」
A(前)『これはただの私の考えだが…君も聞いての通り、私と征は結ばれない関係性にあった
最後も征は私を庇って死んた…結局私も殺されたがな
だからこそ私たちは思い出したくなかったのかもしれない…ただの憶測だがな』
それを聞いた途端、私の記憶が戻ってきた
そう…そうだ
私と征はずっと昔、敵国同士だった
それとは知らずプライベートで知り合って…恋に落ちた
けど私たちの運命の再会は残酷なものだった
戦争中に敵国として再会した
絶望しかなかった
けど彼は言ってくれた
この戦争を終わらせて幸せになろうと
A:ポロッ
A(前)『…思い出したか?』
A「えぇ…私は"紅緒A"…
A(前)『あぁ、そうだ。紅王国は魔法に特化していた…その中でも一番強かったのが私だ』
A「私は征と話し合って国同士仲良くしようとした…けど」
A(前)『あぁ、上手くいかなかった…だから最後殺された』
A「私はみんなを忘れていたのね…大切な彼の事もっ…」
A(前)『けどお前は思い出した、これからだ
さて、そろそろ時間だな…ここにお前を呼んだのは私だ
ちょっとばかり協力してくれないか?』
A:??
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