story…93 ページ43
紅緒父「さて食事も終えた所で…話を進めようか」
紅緒母「Aちゃんが聞きたい事から聞いてちょうだい」
A「はい」
ようやく本題に入る
ちゃんと両親から聞きたい
A「私は道端で倒れていたそうです
その時、手に紙を握りしめていて、そこに私の名前が書いてあり、育ててくれとまで書いてありました
白鳥家のお二人方はそのまま私を拾い育てた
その後調べたら私は紅緒家の人間だと知り、あなたたちが嫌いになった
だからあなたたちに関わらないようにしてきたとおっしゃっておりました」
紅緒母「…あなにそう言ったのね、彼女たちは」
紅緒父「お前がどっちを信じるかはお前自身が決めるんだ
結論はお前を捨てるはずがない…お前は誘拐されたんだ」
A「誘拐…?それはどういう…」
紅緒父「その日、お前はそこにいる征十郎くんと我が家の庭で遊んでいたんだ」
赤司:!!
A「せ、征と?」
紅緒父「昔から赤司家とはいろいろ縁があってね
よく互いに遊びに行ってんだよ、君たちは」
昔の記憶がない
だからよく分からない
それに征だって私との記憶がなかった
赤司「覚えてないものですね」
紅緒父「仕方がないさ、小さかったからね
それで話を戻すと、ある日、いつものようにAと征十郎くんが遊んでいた
俺と万李は結弦と柚鈴の子守りをし、お前のことは使用人に任せていた
それが悪かったのだ」
紅緒母「その任せた使用人の中にAを攫った仲間がいたの
その他の使用人を眠らせて、Aを攫ったの
私たちはそれしか聞いてないの
その後もいろいろ調べて探したりしたわ
けどあなたは見つからなかった」
A「…っ」
私は誘拐された
けど向こうでは捨てられたと聞いた
じゃあ私は誘拐された人に捨てられたって事?
その人たちにしか真実は知らない
あれ…?
何かがおかしい…
そう、そうよ
私は聞いていたじゃない
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