story…82 ページ32
昔の…記憶…
そう…そうなのね
慎司兄さんも昔知り合っていたのね
慎司「ど、どうした、A!?」
A「昔の事を…思い出したの…」
慎司「昔…?」
もう何でも言える
私は前世の事、そして紅緒家の事を兄さんに話した
慎司「まさかお前が本当は紅緒家の人間だなんて…
しかも前世から生まれ変わって、他にもいるんだよな?」
A「はい、それにさっき兄さんとの会話がフラッシュバックしました」
慎司「そっか…俺も昔はお前と会ってたんだな
ふふっ…そうなると本当に運命なんだろうな」
A「えぇ、そうですね
きっとこの運命から逃れられないのでしょう」
慎司「俺には記憶がないが、昔の俺はお前の味方だったのか?」
A「えぇ…全ては覚えてないけど、今思い出した兄さんを見れば分かる…私の味方でいてくれた」
慎司「そうか、それは良かった!」
A「兄さん、私本当の両親に会いたいの
けどお父様とお母様が許してくれない」
慎司「なら俺に任せろ」
A「え?」
慎司「ここからお前を出してやる」
A「でもバレるよ」
慎司「大丈夫、ここまで俺がどうやって来たと思ってる?」
そう言えば…
慎司「それにちょっと時間がないから走るぞ」
A「はい!」
考えるのは後にしましょう
今は兄さんを信じる
「いたぞ!まだ扉の前だ!」
2人:!!
A「に、兄さん?」
慎司「いやー…見張りのやつ気を失わせたからw」
A「はぁ…普通にバレバレじゃないですか」
慎司「ははっ!けど俺だって考えてない訳じゃない!
言っただろ?ほら!こっちだ!」
本当に考えているのか…
けど私は慎司兄さんを信じてる
A「はい!」
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