story…74 ページ24
母「今日は出掛けてたはずなのに急にどうしたの、Aさん」
父「お前から話とは…もしや婚約の話か?
ようやく整理が出来たのか?」
A「いえ、違います」
家に戻ると2人揃っていた
たまたまお父様も家にいたらしい
母「なら何の話かしら?」
A「遠回しに話すのは無駄なので率直に言います
私はあなた方の本当の娘ではありませんね?」
2人:!!?
父「なっ…」
母「な、何を、何を言ってるの、Aさん?
あ、あなたが、本当の、娘じゃないって…
そんな事あるわけないじゃない!
あなたは私たちの可愛い娘よ!」
A「可愛がっていただいたのは分かってます
本当の娘のように育ててくれたのも分かっています
けど私は知ってしまってのです…血が繋がってないと」
2人:!!!
2人の反応からにして…やはりそうでしたか
母「ど、どうして…」
父「…何故それを知った?何処でだ?」
A「知り合いが私を探していたんです
そしたら私が白鳥家の人間ではなく紅緒家の人間だと言ってきました
私も最初は信じられませんでしたが…DNA鑑定の結果、私が紅緒家の方と血縁関係が一致しました」
2人:!!!
A「教えて下さい…何故紅緒家の人間だった私が白鳥家で過ごす事になったのでしょうか?」
母「それ、は…」
父「もう話そう」
母「あ、あなた!でも!」
父「これではAも納得しないだろう
A、お前は捨てられていたんだ」
A「…え?」
父「私がたまたま通りかかった所に君が倒れていてね
倒れてる君は紙を握りしめていた
その紙には"この子を大事に育てて下さい、名前は"A"です"と書いてあった
見捨てられなかった私はお前を迎えることにしたんだ」
A「捨てられた…?私が、ですか…?
そんなはず、ありません…だって紅緒家の方は私に会いたがって…」
父「今更会いたがって来たのだろう…
自分の子供を捨てる親だ…だから私は紅緒家の者が嫌いなのだ」
そんなはずはないわ
私が…捨てられただなんて…
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