【黒子のバスケ】あなたの歌姫 ４

story…１４１ ページ21

風夏「はい、水」


A「ありがとう」


風夏「初めてのイベントはどうだった？」


A「あんな大勢の前で歌うの初めてちょっと戸惑ったけど…すごく気持ち良かった

　やっぱり多くの人の前で歌うのって楽しい」


風夏「なら良かった」


A「うん」





　まだ夢かなって思っちゃうくらい


　でも夢じゃない


　私、ステージになったんだ


　嬉しくてニヤけが止まらない






風夏「ねぇ、A」


A「ん？」


風夏「イベントが始まる前の事覚えてる？」


A「始める前……あっ、フウちゃん話したい事があったんだっけ？」


風夏「うん…今でも平気？」


A「大丈夫だよ！」


風夏「あの文化祭の時…すごく感動したの

　うちの学校にこんなカッコ良く綺麗な歌声で歌える人がいるなんてって

　最初はそこまで気にしてなかったんだけど

　気が付けば気になって…Aを探してた

　まさかこうして友達になるとは思わなかったけどね

　あなたが文化祭のソフィアだと知ってからね、ずっと心で引っかかっていた

　私ね、将来はお母さんみたいに誰かを支える仕事がしたいって思ってるの

　だからたまにお母さんと一緒に仕事してるんだけどね

　それからAがYouTubeデビューして…ついにはここまで来ちゃってた

　きっとこれから多くの事務所からあなたにスカウトが来るはずよ

　いや、もう来てると思うけど…

　ねぇ、A…あなたは将来歌手になろうとしてる？」


A「…うん、私はみんなが認める歌手になりたいって思ってるよ！」


風夏「そう…あなたならきっと慣れる」


A「本当？ありがとう！」


風夏「歌手を目指してるあなたに相談、お願いがあるの」


A「お願い…？」


風夏「あなたが歌手になったら…私をあなたの"マネージャー"にして欲しい！！」


A：！！


風夏「まだそんなにAの曲を知ってる訳でもないし、A自身の事もよく知らない

　けどあなたを側で支えたいって思ったの

　だからお願いします！！」

story…１４２→←story…１４０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す