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1-B ページ3





 「マジ黙れよ、和乃…。」


 「ヤダね。」



 フイ、とそっぽを向く。


 じゃ、いい。禁断の言葉を吐いてやろう。



 「羚亜、和乃は 俺のいとこで、

 黒木の彼女だ。」



 よく分からんが、黒木が告ったらしい。


 この世界には、信じられないことが多い。



 「アホ杉!!
 貴和くんを出すのは卑怯だよ!!


 …美野羚亜さん、今後とも
 頼りなーい上杉をお願いしますね。

 では、忙しいんで、ここで。」


 「…ん…?ああ、よろしく、和乃。」



 放心状態から解き放たれた人みたいな彼女。


 ようやく、和乃が秀明の玄関から出た。



 はあ。


 隣の彼女と、溜め息をつく。

 互いに目があい、そして逸らす。



 ………恥ず………。



 「和乃…明るいね。和典とは大違い。」



 目はあわさない。
 こういうときは、相手の口元を見てる。

 俺も、同じだ。



 「ん、まあな。

 あいつとは同じにされたかねーし。」


 「そう?あんな和典も見てみたい。」



 ムッとしている俺を、悪戯に笑う羚亜。


 曇りのない笑み。

 細められた綺麗な瞳。



 「……羚亜。」



 今、彼女が横にいる内に。


 聞いておかなければならないことが、ある。



 「ん?」



 ほら、今一瞬、悲しそうになったろ?



 「どうかしたのか?」



 “何もない”なんて言うな。


 お前、分かりやすい奴だから。

 俺には、分かる。



 「…流石…鋭いね、上杉教授は。」



 羚亜が、そっと。


 あの澄んだ目を伏せた。



2-A スカウト→←1-A 上杉の彼女


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エイミー(プロフ) - aikoさん» aikoさん!コメントありがとうございます!! 良かったです(*^^*)笑 (2017年8月22日 9時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
aiko - とっても泣きました。 (2017年8月18日 0時) (レス) id: 27fa10d97e (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - kokoa様☆ありがとうございます!頑張りますー♪ (2016年3月12日 21時) (レス) id: c472ba4c17 (このIDを非表示/違反報告)
kokoa - すごく面白いです!続き楽しみにしています!(^^)!更新頑張ってください<(_ _)> (2016年3月12日 18時) (レス) id: 74a47641c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エイミー x他1人 | 作成日時:2016年3月6日 16時

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