さぐり ページ17
『読み終わったの？』
サス「あぁ。」
あれから3日過ぎた。
サクラちゃんが言っていたとおり、サスケ君は少し変な目で私を見ることがあった。
どこか遠く、殺意の篭った目。
なのに殺意以外の何かも感じられる気がする。
その訳はきっとサスケ君の過去に纏わるのだろう。
うちはイタチ。
年は違えど、暗部では同時期に入った同僚の1人だった。
私は昔から、彼に似た目をしているとよく周りから言われた。
どういう意図かはさておき、もしかしたらサスケ君は、私と彼を重ね合わせているのかもしれない。
『よく勉強したね。そろそろ実践といこう。』
訓練場に彼を連れてゆくと、人型の板を並べた。
板の各所に赤点で印が付けられている。
『じゃあ私が止めるべき体の部位や作用を指示するから、そこに合った赤点目掛けて打ってみてね。』
サス「‥‥。」
『指先。』
ガンッ
サスケ君が飛ばしたチャクラの針は、板の手首の赤点近くに深くめり込んでいた。
‥あの勢いでやったら普通の人じゃ手首飛ぶぞ。
彼の力加減にぞっとしつつ、その正確さにも驚く。
‥この子、自主練してる。
『なんていい子‥。』
サス「？」
『何でもないよ。狙いはかなり良いしキレもあるけど、あとは軌道とパワーバランスだね。』
じゃここらでお手本を見せるとしますか。
サスケ君と同じ位置に立ち、針を構える。
手首にスナップを効かせてひょいと投げると‥
サス「！！」
『お、成功。』
私の針は音もなく、赤点にぷすりと刺さって消えた。
サスケ君は軽く目を見張ったが、ゆっくりとこちらに視線を寄越してきた。
サス「‥‥俺は」
『？』
サス「俺はあんたの能力を突き止めて、いつか必ずあんたを殺す。」
『‥‥‥。』
いつの間にか写輪眼に変わった。
いつの間に地雷踏んだんだろ私。
‥可哀想だけど、少し脅しも必要なのかもしれない。
『‥先生ってのは嫌な役回りだな。』
素早くサスケ君の首根っこを掴むと、近くの木に押しつけた。
サス「ッ‥！！」
『サスケ、私の能力を知りたいんだったよね。教えてあげる。
‥私の能力は記憶を消すこと。
やろうと思えば君の中のどんな記憶でも消し去ってやれる。』
＿イタチ君のことも忘れさせてあげようか＿
サスケ君はその言葉にピクリと反応した。
ごめんね。
こんなことをしたいわけじゃないのに。
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明里香(プロフ) - らーめんの話、許さざるおえないじゃなくて、許さざるを得ないです。 (1月2日 18時) (携帯から) (
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明里香(プロフ) - 能力の話、せざるおえないじゃなくて、せざるを得ないです。 (1月2日 18時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨雲 | 作者ホームページ：hagabekhof・anko 112we
作成日時：2022年3月29日 23時
