カラ松旅日記『バス』 ページ8
「夕子ちゃんは引っ越してきたんですか?」
「何度かこの町に来たり引っ越したり…花子がいたからね」
「花子、さん?誰ですかそれ…」
そう聞いたとき車の音がした。
「バスが来たようだね」
とおばあさんが立ち上がる
「あ、まっ、待ってください!」
「本当はもうちょっと話していたかったんだがねぇ」
おばあさんはバスの中へ入ってしまう、いや駄目だ。その花子さんのことを聞かなければ…
「おばあさん!その花子さんって…」
誰…、とバスに乗り込もうとすると勢いよくバスの扉が閉まった。
「なっ!何で…」
何考えてんだ客がいるのに閉めるだなんて…
「旅人さんや」
「!おばあさん」
先ほどのおばあさんが窓を開け話しかけてきてくれた
「なんで人魚さんの話を聞きたがったのかわからないけど…悪い事は言わん。身を退きなさい」
「っ…なんで、なんでそんな事言うんですか!?」
「いいかい、絶対にじゃぞ。絶対に身を退くんだ」
「…っ待って!」
バスが発進し走って追いかけるが差をつけられ転ぶ。
「はぁ、はぁ…」
バスはもう見えなくなっていた…
『ニ岸海岸町伝説その二。黄泉行きバス。ニ岸海岸町には死者を迎えに来るバスがあり、ごく稀に目撃される。生者は乗れないが人とは違う能力を持つ人間は乗れるという噂がある』
「くっ…人魚について詳しく聞きたかったのだけど…」
仕方がないか………
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作者名:はてなな | 作成日時:2016年5月15日 17時