第六百七十訓 ページ27
あの後、とりあえず斉藤くんは叩き起こした。
斉藤くんは久しぶりに私に会ったからかは分からないけど驚いた素振りを見せたあとに目をキラキラさせていた。(可愛い)
まあその後べちっ、と銀時くんに喝を入れられてたけど。
…………まあ、そんなこんなで。
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近藤「まさか、こんな日が来ようとは……未だ信じ難いのだが。あの終が隊規違反を犯すなど…」
_______斉藤くんの、裁判の当日となった。
(一応私達なりに策は講じたけれど……大丈夫かな、斉藤くん)
沖田「終兄さんは無口だから何かと誤解を招きやすい…考え過ぎじゃないスか柱さん」
桂「出来ることなら俺も信じたいさ。だがこの眼で見た真実をねじ曲げる訳にはいかぬ」
斉藤くんが隊士に連れられ、庭に入ってくる。
その前の縁側には、まるで裁判官や弁護士かのように近藤さん、トシ、総悟、そして桂くんが座っている。
(…………まるで本物の裁判所みたいだ)
『どうしよう……完全に裁判じゃん』
神楽「でも私達が行っても何も出来ないヨ…」
新八「ていうか桂さんもあそこまでよくやるな…八割私怨じゃないですか」
『もし斉藤くんが嵌められたら私、暴走して桂くんのアフロヅラ射抜きそうなんだけど』
銀時「そのまま隣のV字ハゲの心臓も射抜いてこい」
私達は真選組の建物の周りを取り囲む塀の外側から様子を伺っている。
塀が高い故にハシゴの上に座っているが、色々準備が大変だった。まあ何とかなったけれども。
それより……
桂「それに古株の仲間とはいえ彼の事を知っているのか?彼の趣味は?好物は?語り合った者が居るのか」
沖田「……そう言われると…」
近藤「つーか考えたら俺一回も喋った事ねぇな」
やばいって!!桂くんがどんどん話進めてるし…
桂くんって馬鹿だけど厭に説得力があるかのような喋り方するから口車に乗せられやすいんだよなぁ…
(……私達がカバーしていくしかないのか)
『ねぇ、マジでこんなんで大丈夫なのかい?』
銀時「大丈夫だって。俺が完璧に"アテレコ"してやっから……」
_______そう。
私達が講じた"策"とは、喋れない斉藤くんの代わりに声を当て…まるで喋っているかの様に辺りに思わせる……
"アテレコ"である。
……大丈夫かなコレ。
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結葉(プロフ) - もしかしたら斎藤終の初登場9章の25ページかと思います。違っていたら申し訳ありません。 (2022年7月28日 18時) (レス) @page2 id: 9288ea6b71 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 愛染香篇めっちゃ楽しみです!頑張ってください! (2021年12月4日 21時) (レス) @page48 id: 2d162a3757 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - カブさん» おおおお!いえいえテストお疲れ様でした!!暁ちゃん絶賛してくれたようで嬉しいですww誕生日を祝って頂いで暁ちゃんも喜んでますよw更新頑張りますね!!有難う御座います!!! (2021年12月4日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - パンダさん» こんにちは!!有難う御座います!なるべく早く更新出来るよう頑張ります! (2021年11月28日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - Shionさん» 終兄さん書いてて可愛らしくて楽しかったですwさらば真選組とかでも出てくるのでまだ出番あると思うのでそれまでのお楽しみですねw更新頑張ります!有難う御座います! (2021年11月28日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年10月10日 21時