【銀魂】空から女の子が降ってきました。17

第六百五十七訓 ページ14

ジリジリと互いが互いを警戒している(様に見える)緊迫した状態。





そして遂に斉藤君が……手を動かした。背中にある刀の方へ。


それを見て銀時くんも木刀を握る手に力を込め＿＿＿






……って、まずい！！！







『駄目だ、斉藤く＿＿＿＿＿＿！！』







止めようと勢いよく机の下から出る。その時足の小指をゴスッとぶつけて超痛かったが構っていられない。





そのまま斉藤君を止めて＿＿＿＿＿









.









＿＿＿＿＿＿＿＿ガチャッ、






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿バタンッ









.









「『…………。』」









………………ん？






………………え、





………………待って、状況を整理しよう皆。






さっきから緊迫した状況に陥っていて、いつ斬り合いをしてもおかしくない空気だった。


そんな中、斉藤君が何故手を伸ばしたのか。


剣を抜くためだと思っていたが……





その手が掴み、引いたのはトイレのドアノブだった。





……そしてそのままトイレに入る斉藤くん。







……………………え？





(………待って、つまりこれってトイレを借りに来ただけって事？？斉藤君は無口だからそれを言えなくて無言で…)





スペキャ状態でいると、斉藤君が用を足してトイレから出てきた。






斉藤「…………！」



『あ、』






そして彼と目が合う。やべえ気まずい。






斉藤「…………」



『ど、どうも』



斉藤「……！！！」



『え、うわっ、』






彼はぎこちなくぺこりと会釈する。挨拶だと思ってそれに返すとボフッッ！！！と真っ赤になる斉藤君。


そして私におずおずと一通の手紙を渡すと、








＿＿＿＿＿＿ガラガラガラッ、








銀時くん達に会釈だけして万事屋から出ていった。



トン、トン、トン……ッ、と遠ざかる足音。



私の元に残ったのは、前と同じく一通の手紙。うん、既視感しかないね。









『「「「………………。」」」』






『「「「…………。」」」』






『「「「……。」」」』







銀時「ウンコしてお前に手紙渡してそのまま帰るってどういう事だァァァ！！！！！」



新八「何しに来たのあの人ォォォ！！！」



神楽「無言だからよく分からなかったけど、厠借りに来ただけみたいアル」



新八「どんだけ紛らわしい厠の借り方！？」






じゃあ手紙渡してきたのは元々渡すつもりだったけど偶然会えたから渡しちゃえー的なアレ…？









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