【カゲプロ】狼だぁ〜れだ？【ホラー】

結末へ＿＿＿ ページ26

カノがいない今日

必ず死者は出る









はずだった

何度見ても4人

4人いるのだ

シンタロー、貴音さん、お姉ちゃん、そして私

それが意味するのは

この中に妖孤がいること

それは

お姉ちゃんか貴音さんだということ

そしてそのどちらかが狼である以上









村人に勝ち目はないということ






「嘘だろ……」

勝てないと分かってる状態でゲームを続けなければならないのか

こんな……はずじゃ……！

「とりあえず今は妖孤を殺そう。占いや霊能のニセモノ疑惑でごちゃごちゃしてるからな。もしかしたら希望はある」

シンタローが言ったことを信じるしかない。そうでなければこのゲームは









すでにゲームオーバーだ




「俺は……アヤノだと思うんだ……」

唐突にシンタローが言い出した

「えっ！？何で！？」

「特に目立ったこともしていないし、村人っぽく見える。それが妖孤なんだよ……」

それなら貴音さんも同じっぽいけど……

「そ、そんな！貴音さんだって！」

「私！？私は村人だよ！正真正銘！私から見たら、アヤノちゃんは……」

「私も村人だって……」







ここからは水掛け論で、時間が過ぎていくばかりだった

結局投票の時間になってしまい、部屋に戻った

私はほとんどない気力を使って必死に考えた

負けが決まってるのに……どうして皆は必死になれるんだろう……

必死になってるのは狼と妖孤に決まってるから……

じゃあシンタローは何で必死に推理してたんだろう？

あぁもうよくわからない！

時間が迫ってる

とりあえずマリーの占いでグレーだった2人のどちらか

シンタローの言葉を信じて＿＿＿お姉ちゃんに入れるしかない









投票結果：榎本貴音 1票 楯山アヤノ 3票

真実と記憶→←ラストへ向けてお知らせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す