【カゲプロ】狼だぁ〜れだ？【ホラー】

８日目の真実 ページ22

『当票を終了する。今日の処刑人は……そうだなぁ。鹿野修哉だ』

く……キドとカノの仲を知って……！

今生きてる人達のほとんどはすでに、自らの手で仲間を葬っている

明日があるとすれば、それは私だろう

仮にそれがカノになったりすれば……私は……

やめよう。良くないことを考えるのは

ここに来てから、ネガティブな発想が増えてきている

明日でこのゲームを終わらせられますように

そう祈りながら私は眠りに就いた









『追放会議を始めろ』

何回も聞いたこの放送も、今日で終わらせたい

今日はアザミさんがやられた

次は自分がやられるかもしれないと思うと、緊張してきた



「かなり……減ったな」

「そうだね……」

残り5人、後2日で狼を殺さなければ、こちらの負けだ

「後2回……勝機は見えてきたな」

「なんで？狼分かったの？」

「今グレーなのはカノとアヤノとエネ＿＿＿貴音さんだ」

「もういいよ。エネで……」

たしかに今でも慣れない呼び名だ

「ま、まぁとりあえずこの3人のうち、狼は一人。確率は３分の２だ」

「でもそれって運が悪いと負けなんじゃ……」

「いいや違うな。狼の殺し方を見ると恐らく、狼は妖孤を潰しに来ている。それを逆手にとれば良い。3人は狼と妖孤と村人。グレーを全員潰せば、村人の勝ちだ」

そう言われて、グレーと呼ばれた3人の顔が引きつった

だれだって死ぬのは怖いから、当たり前だ

しかも、そのうち一人しか生き返れないのだから

にしてもシンタローは貴音さんやお姉ちゃんに対して、「殺す」と言っているようなものなのに、平然としている。何も思わないのだろうか

それにこの作戦だってシンタローにしては不用心ではないか

明日、シンタローか私を殺すかもしれないのに

「とりあえず今日はカノでいいか？この中で一番怪しいと言ったらカノだからな」

と、シンタロー。やっぱり貴音さんやお姉ちゃんを選ぶのは気が引けるようだ

でもカノを選ぶのは、私が……無理だ

「うーん。別にいいよ。後は頑張ってね」

「ごめん修哉。必ず……勝つから」

「あぁ……私も今日か明日死ぬのかな……」

皆、カノに票を集めている

残すは私だけ

「A？いいよ。僕に入れなよ」

「う、うん……」

カノに急かされて、思わず投票ボタンを押してしまった

「うーん。僕は棄権できないから、とりあえず貴音ちゃんに入れとくね。じゃあ皆バイバイ」

そして、笑顔で部屋に戻っていってしまった

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