【カゲプロ】狼だぁ〜れだ？【ホラー】

6日目の哀愁【残り8人】 ページ20

気が付いたら朝だった

昨日は知らずの内に寝ていたらしい

とりあえず、まだ生きてる

それにしても、もう6日目か

孤児院4人組はまだ誰も死んでいない

それが唯一の救い









だった





「コノハが……こないな」

「そう……だな。なんとなく覚悟はしていたが……」

もうここまで来ると、メカクシ団の人数も減ってきている

「ちょっと今の状況まとめてみよう。あと、狼は何人いるの？」

「ヒビヤとシオンさんが黒だとすると……一人だね」

８人残っている中で、狼が一人

村人としては相当良い感じに進んでいた

のも、やはり占い師の活躍があったからだろう

なのに……

「狂人も死んだとみていいな」

と、シンタロー

私はそうは思わないけど……シンタローにしては随分と安易な考えだな

「とすると脅威になるのは……」

「妖孤……だね」

仮に今日、狼を全滅させても、妖孤が生きている限り負けてしまう

妖孤が生きていればその人の一人勝ち

最悪の方向に進む

「とりあえず、キドに結果聞こうか」

「あぁ……それがな……」

一呼吸開けてキドが言った

「混乱するかもしれんが……マリーは黒だった」

マリー……黒……？

「やっぱり……な」

「だとすると……ヒビヤ君は身内切りでシオンさんは被害者？え、意味が解からないんだけど」

「あぁ、そこは俺にも全くわからん。あのマリーが親を陥れるとは思えないからな」

あの子に何があったの？というより、この情報が間違ってるとしか思えない

「マリーがそんなことできる訳が無い。だとすると結論は一つ、霊能者が嘘をついているということだ」

シンタローのその発言で背筋が凍りついた

「な、何を言ってる！？俺は嘘なんかついてない！第一、なんでシンタローは昨日は俺の味方をしたのに今日は敵視するんだ！？」

「マリーが黒だとは思えないからだよ！もしかしたらヒビヤも嘘だったのかもしれないし、霊能が乗っ取られてるとしか思えねぇだろ！」

「そうとは限らないだろ！マリーにも何か考えがあるかもしれないじゃないか！」

「じゃあその考えって何だよ！くっ……！意味が解からねぇ……」

本当にわからない

「そういえば昨日、マリーをセトが必死にかばってたな。セトが狼なんじゃないか？」

唐突に、シンタローが言い出した

「な、何言ってるんっすか！マリーをかばうのは当たり前で＿＿＿」

「ほう……なにが当たり前なんだ？仲間だからか？」

「なっ……」

完全に、セトがシンタローにやられた

7日目の罠【残り7人】→←５日目の悲劇【残り９人】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す