【カゲプロ】狼だぁ～れだ？【ホラー】 (ページ14)

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２日目の幕開け　【残り１６人】ページ14

姉ちゃんは、皆を守るためにヒビヤ君を殺した

それを無駄にするようなことはできない

でも……こんな恐ろしいことできるわけがない……！

『追放が終了した。これから１８時まで自由時間とする』

そんなこと言われたって、何もする気力が無い。あるはずが無い

今日はもう寝よう。食欲もない。朝を……死ぬ日を……待つことにしよう

何なら今夜死んだって構わない

それで誰かを殺さずに済むなら本望だ

２日目の地点で、もう絶望しか残っていなかった。

目が覚めた

覚めてしまった

時計を見ると６時３分

まだ時間はある

生き延びてしまったからには、勝たなければ

せめて村人だけでも勝てれば……

「……お腹……空いた」

こんな状況でも、体は正直で

それが嫌になってしまう

もういっそ、餓死してしまおうか

そんなことを思いながら、昨日のメモを確認し、ロビーへ向かった

ロビーにいたのは、早起きのキドとカノとセト

よかった……この３人は無事だった……

「……はよ」

「おはよ」

「おはようっす」

「おはよー」

キドは明らかに顔色が悪い、セトも顔がぎこちない。カノは……解からない。欺いてるのかもしれないから

皆、それ以外の会話はせず、全員が集まるのを待った

６：５８分の地点でいなかったのは２人

お姉ちゃんと……お母さんだった。

冷汗が垂れる。嫌な予感がする

その時、部屋のドアが開いて、お姉ちゃんが出てきた

かなりやつれていて、一睡もしていないようだった

シンタローがそこにかけよって何かを話している

それと同時に

「……うぅ……」

キドが泣いている。セトも、カノも俯いてる。

『全員集まったな。昨日の死者を発表する。……楯山アヤカだ』

私は無意識に耳をふさいでうずくまっていた

解かってた。でも認めたくなかった。

『ではこれから追放会議の時間だ。あーあと忠告しておくが、餓死を図ってるやつが２，３人いるな。言っとくが無駄だぞ。ここではゲーム以外で死ぬことはできないからな』

生きるのも、死ぬのも、決められるの？

こんなゲーム……もういやだっ！

「とりあえず……始めなきゃいけないよね」

最初に口を開いたのは、カノだった

お母さんの事は、お父さんが確認しに行ったけど、戻ってこない

「そう……だな」

「とりあえずさ……霊能さんいる？」

「俺だ」

霊能者はキド……か

「結果……は？」

キドは少し間を開けて言った

「ヒビヤは……黒だった」