検索窓
今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:12,051 hit

五拾四の幕(烏side) ページ7

「思ったより元気そうでよかったよ」

『はは、面目ない…獅子王殿まで巻き込んでしまった』

獅「気にすんなって、俺だって注意してなかったらな!」


バタバタバタバタ…………


「もう動けそう?」

獅「俺は大丈夫だぜ!」

『私も、だいぶ楽だな…ん?』

「?なんか、向かってく……」


スパーン!!


へ「A!!!!熱中症というのは本当…」

「あ、長谷部だった」

へ「あ、主…!ただいま戻りました…!」


俺と獅子王とAちゃんの雑談中、すごい勢いで障子を開けたのは第一部隊の長谷部でした。
きっと通りすがりの誰かに聞いて飛んできたのだろう。
一応、Aちゃんの教育係だから。


『本当だ』

へ「あれほど注意しろと…!!」

獅「まぁまぁ、そう怒ってやんなって!」

「Aちゃんだって、人の体のこと知らなかったんだろうしさ?」


長谷部がなんでこんなに彼女に厳しくするのかは分かる。
きっとAちゃんを、弟子のように…あるいは娘のように想っているからだろう。
多分。


燭「長谷部くん速すぎ…」

姥「新幹線みたいだったぞ」

「あ、お帰り〜」


第一部隊のふたりも入ってきた。
特に大きな傷は見えないそうだけど、ついでに治そうか。


燭「二人共、倒れたって…!」

『心配かけて済まなかったな』

獅「ホント、俺がついていながら無理させちまったぜ」

『私の過ちだと言っているだろう?』


それに、あんなに警戒してた彼らがこんなにも仲良しになって…審神者うれしい。


「そうだ、折角手入れ部屋来たんだし、手入れしよっか」

燭「そうだね、お願いするよ」

姥「かすり傷程度だがな」


そんなこと言いつつも、ちゃんと手入れさせてくれるところ、俺も信頼されてるのかな。
3人は上着を脱ぎ、シャツのボタンを外していく。

あ、待って、Aちゃんのこと忘れてた……


『あ、す、すまぬ…』

へ「?」

姥「なんだ?」

「ちょっと君たち、気を遣ってあげて…Aちゃん、女の子だから…」

獅「そういえばさっき、上脱いで水浴びしてたたぬきのこと、見れなかったような…」

『と、殿方の体は見たことがない故…えっと…その……』


徐々に真っ赤になっていくAちゃんの顔。
それに釣られて3人も恥ずかしくなったのか、顔が段々赤くなっていく。


鶴「帰ったぜ!手入れ頼…あり?」


ナイス鶴丸。
きっとお前ならこの状況を変え…


鶴「おぉ…失礼したな…」


貴様ぁぁぁぁぁぁあ!!!

五拾五の幕(山姥切国広side)→←五拾参の幕(大和守安定side)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , 刀剣女士
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ハク(プロフ) - とっても面白かったです!!番外編もみてみたいです! (2017年4月10日 17時) (レス) id: a0d23eb5b6 (このIDを非表示/違反報告)
新雪 - 最後涙でそうになった。w (2017年1月4日 1時) (レス) id: 295e266782 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はせがわ | 作成日時:2016年5月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。