私には使命があります2 (ページ5)

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五拾弐の幕(烏side) ページ5

今日は暑いなぁ。
日差しが強くて何もしてなくても汗が流れていく。
帰ったら光忠や歌仙と一緒にさっぱりしたものでも作ろうかな…

乱｢主さん！もう終わり？｣

｢あぁ、うんそうだね｣

清｢これ、早くAに渡したいな〜｣

清光が片手に持っているのは、現代でいうシュシュのような髪飾り。
先程、彼が悩みに悩んで買ったものだ。
…今回の買い物で1番時間がかかった……

前｢赤色なんですね？｣

清｢Aなら空色かなーって思ったけど…俺とお揃いってやつ？｣

安｢…束縛｣

清｢なに、羨ましい？｣

そろそろ本丸に着こうという時、何やら慌ただしいような、落ち着きないような。

どうしたんだろう。
何か…あんまりよくないような感じもするけど…

｢ただいま、どうしたの？｣

杵｢あ！あんた、早く手入れ部屋行ってくんねぇか？｣

なに…誰か重症で帰ってきた？
まさか検非違使とか？
刀装はみんなつけているし、お守りもちゃんと持たせたはずだけど…

薬｢誰が重症なんだ？｣

小｢…獅子王と、A…｣

清｢は！？なんで！？｣

そう叫ぶなり、脱ぎにくいブーツを驚くべきほどの器用さで脱ぎ、走っていった。
それを追いかけるためか、心配だったのか安定もバタバタと慌ただしく去っていく。

確か彼らには薪割りを頼んでいたはず…
まさか、斧で切った…！？
それだったらかなりの重症！！？

歌｢おや主、お帰りかい？｣

｢あっ歌仙、獅子王とAの容態って…！？｣

歌｢あぁ、熱中症さ。今は寝ていると思うよ｣

あ、ね、熱中症…
そういえば、言ってなかったっけ…

周りの短刀たちもみんな心配そうにしているし、そろそろ行かなきゃ…

歌｢昼餉と水分は渡しておいたから、休んでいれば回復するはずさ｣

｢悪いな、ありがとう｣

いつもの通り、歌仙は微笑んだ。
しかし、いつもとは違う色が見えるような気もする。
何かいいことあったか？
わからん……