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私はその手を握らなかった。
「ごめんなさい。私は確かに高杉さんにはお世話なったと思います、行ってもいいと思います。でも、まだ近藤さん達にいいえ真選組にお礼がしきれてません。だから、まだこの地球を離れることは無理です。」
彼は不敵な笑みを浮かべ
「クッククク…そうかい。なら5年後Aの心の変化があったとしても、嫌だと言っても今度は連れ去りに行くからな。」
と、言って彼は私の前から消えて行った。
私はそれからその場所から動けなかった、確かに高杉さんはいい人だった、でもでも私は5年後にはあの暖かい真選組には帰れなくなってしまうのだろうかと思うとなんだか辛くなってしまっていた。
いつの間にか日も暮れはじめていて、遅いと思ったのか総悟や十四郎達が私を探しに来ていた。
へたり込んでいた私に駆けつけたのはいつもいつも、総悟なんだよな…。
「A!大丈夫ですかィ？」
息も切れていて、私の顔を見た瞬間彼の顔は、安心したように口角が緩んでいた。
「…うん。大丈夫だよ。大丈夫。」
これは自分と総悟、十四郎に言い聞かせるために今だに止まらない震えを抑えつつ私は答えた。
高杉さん。とても、いい人ではある…けどやっぱり何処かでは怖いと思っていたんだ。
私はそのままみんなに連れて行かれ屯所に戻っていた。
5年…か。
長いようで短い期間、その間私は近藤さんと十四郎、総悟、屯所のみんなに感謝を込めて働かなくては。
そして、私がいなくてもいいようにしてし、しないとね…。
そんな5年前は考えていた。だから、この時から総悟の呼びかたを沖田にかえ嫌いと言い続け。
なるべく避けてきたのに…やっぱり無理だよ…
「ねぇ貴女、高杉さんに伝えてくれる?明日の夕方いつもの場所で明日まで待っててください、来なかったら殺していいと。」
「そ、そんなのはできないっす、晋助様は拒否したら連れて来いと言われたっす。」
この子はとても従順なんだなと思いつつ私は、明日だけは楽しく過ごしたいんだ。
それからはもう覚悟はできている。
「だから、拒否はしていないよ私は。明日の夕方まで待ってという交渉成立しなかったら私の命をあげると言ってる。」
さすがに彼女は渋々わかったと言って戻って行った。
はぁ…どうやって過ごすかな。
To be continued
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作者名：Haruzion | 作成日時：2014年12月21日 0時
