負けるわけには ページ38
瞳子監督の掛け声と同時に、晴矢と風介が一気に攻め上がる。
ヒロトは、そんな2人を追いかけるわけでもなく、ただ見ていた。
「このままいけるんじゃないのか？」
馬鹿にしたようにリュウジがそう言った瞬間。
ヒロトが動いた。
そして難なく風介からボールを奪う。
「お前らには、これでいいだろ」
ニヤリと笑ってそう呟いたヒロトは、私はもちろん、タツヤや玲名まで簡単に抜いていく。
「ほらよッ！」
「これぐらい！」
ヒロトが放ったボールは、砂木沼に止められた。
しかもノーマルキャッチで。
「ま、これぐらいは止めてもらわねぇとな？」
「フッ…馬鹿にするのも大概にしろよ？」
お互いが煽り合い、ヒロトは自陣に戻り、砂木沼は前線へとボールを戻す。
しかし、前線へと戻っていく途中で、ボールは再びヒロトに奪われる。
「俺が戻ってねぇうちに攻めようって魂胆は、見え透いてんだよ」
……やっぱ、分かるか。
相手の布陣が整っていないうちに攻めるのは、基本中の基本だ。
だから読まれることは予想できていた。
けど、一つ計算外だったのは、ヒロトがボールを奪うこと。
奪われにくいようにパスを回していた。
だけど奪われてしまった。
「馬鹿にするのも大概にしろよ？」
「何ッ！？」
そう言いながらヒロトが放ったボールは、今度は砂木沼の横を通り抜け、ネットを揺らした。
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アルヘナ - 更新できてなくてすみません！進学し生活が安定してないので、安定してきたら更新再開します! (2019年4月12日 13時) (
レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミティア - イナイレの彼らにあんな事やこんな事面白かったです。お疲れ様でした！ (2019年4月10日 21時) (レス) id: a8c24a5fe9 (このIDを非表示/違反報告)
アルヘナ - 純愛大好きさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
アルヘナ - 灰崎ヒロト(元.吉良晴矢)さん» シチュいただきました！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
純愛大好き - こんばんわ！純愛大好きです！イナイレの彼奴らにあんな事やこんな事も見させていただいています！イナイレの小説で一番アルヘナさんが好きです！個性的な名前なので覚えてくださると嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2019年3月28日 22時) (レス) id: f584b2ae42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルヘナ | 作成日時：2019年2月27日 12時
