本当の目的は ページ13
ヒロトside
写真を撮ってから、一言も喋らずに歩いて店に入った。
『返事しろよヒロト！』
____訂正。こいつはずっと話しかけてきてた。俺が反応しなかっただけだ。
俺は店に入ってなお、話しかけてくるのも無視し、ボールがあるブースに向かう。
ボールは大方の目星は付けてあったから、選ぶのは速かった。
「……終わったぞ」
15分程で会計まで終わらせた俺は、シューズを見ているAに声をかけた。
聞こえなかったのか、あいつは目を輝かせながら、楽しそうにシューズを見ている。
「…おい。帰るぞ」
『痛っ……なんで怒ってんだよ』
「お前が聞いてねぇからだ」
脳天に一発だけチョップをお見舞いすると、あいつは不機嫌そうな顔をしてシューズから離れた。
『じゃ、帰って…』
「暇だし、どっか遊びに行くか」
帰って練習に。とでも言おうとしたんだろうけど、俺はそれを遮る。
『遊びにって、ボールはどうすんだよ』
「あの車、よく見てみろよ」
俺は顎で、駐車場に停まっている一台の車を指す。
首をかしげるA。それを見た俺は、車の窓をノックする。
しばらくして、運転席側の窓が開いた。
『あ……なんで！？』
そこから顔を覗かせた人物に、あいつは絶句する。
『…瞳子監督！？』
まぁ、練習に出てるはずの監督がいたら、誰でもこうなるわな。
「別に、少し抜けてきただけよ」
「な？俺のボール、持って帰っといてくんね？」
「そのために呼んだんでしょう？いいわ、早く乗せて」
混乱してるあいつを放置し、俺は後部座席にボールを乗せる。
ボールが乗ったことを確認すると、車は静かに走り出した。
「…ボール、ないし。これからどっか遊びに行くか」
俺がそう話しかけると、Aは引きつった顔で言った。
『まさか、これが目的だったんじゃ…』
「正解。やっぱ頭だけはいいんだな」
『うるさい！』
さてと、とこがいいかなぁ…
チューリップ頭へのあてつけだから、どっかテーマパークとかか？
「…そうだ」
この近くに水族館があったはず。そこにするか。
「行くぞ」
『えぇ……ちょっと！』
反抗するAの腕を掴み、半ば連行するように連れて行く。
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アルヘナ - 更新できてなくてすみません！進学し生活が安定してないので、安定してきたら更新再開します! (2019年4月12日 13時) (
レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミティア - イナイレの彼らにあんな事やこんな事面白かったです。お疲れ様でした！ (2019年4月10日 21時) (レス) id: a8c24a5fe9 (このIDを非表示/違反報告)
アルヘナ - 純愛大好きさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
アルヘナ - 灰崎ヒロト(元.吉良晴矢)さん» シチュいただきました！ (2019年3月31日 4時) (レス) id: b4401219f2 (このIDを非表示/違反報告)
純愛大好き - こんばんわ！純愛大好きです！イナイレの彼奴らにあんな事やこんな事も見させていただいています！イナイレの小説で一番アルヘナさんが好きです！個性的な名前なので覚えてくださると嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2019年3月28日 22時) (レス) id: f584b2ae42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルヘナ | 作成日時：2019年2月27日 12時
