二十七話:特級とは(更新再開します) ページ34
ふと、意識が不鮮明になる。
水に沈むような感覚。目の前の光景はどんどん霞みがかっていく。
その感覚は、Aが、一度経験したものだった。
”いいハンガーラックが出来そうだ！”
”被害は二級呪術師三名、準一級呪術師一名、補助監督五名、忌庫番二名、計十一名です。”
”少し、乱暴しようか。”
”黒閃！！”
聞き覚えのある声が、Aの脳に響く。
その声が鮮明に聞こえたと思えば、意識が浮上する。
嫌な予感がした。
急いで東京に向かったAは、後ろにいた影に気がつくことは無かった。
『悟！』
五条「ん、A？どったの？」
『なんか起きてない？！』
五条「何かってなんのこと？まさか、アレ？」
『あぁ、”虫の知らせ”だ。』
楽巌寺「何事だ.....」
『説明はあと。とりあえず様子を見に行ってくる。万一があればさっさと来て。』
それだけ告げたAは、森へと向かっていった。
『うん、なるほどね。』
ニコリと笑ったと思えば、Aの目から光が消える。
目の前には樹齢の後ろ姿。
前方にいる呪霊どころか伏黒ら三名にさえ気付かれないAは、二丁の銃を取り出す。
＿＿＿空間移動呪法
＿＿＿瞬移
一瞬、その場の音が消えた。
『おー、当たった当たった。どう？ゼロ距離から銃を打たれんの。』
不敵に笑うAに、呪霊は恐怖を抱く。
『これはね、瞬移って言うんだ。銃を放つと同時にその弾丸を対象の約0.0001mm近くまで移動させる。しかも、反転術式を軽くかけたから威力は十二乗。
しかも私の呪力入り。わお、盛りだくさん。』
伏黒「楼さん！」
『うん、よくここまで持ちこたえたね。にしても、こんなのいた？いても一級までだよね？』
伏黒「なんで一級がいるんですか.....」
狗巻「しゃけ。すじこたかな。」
『ごめんごめん、気配的にそんなかんじだから。で、怪我は？』
伏黒「多少ありますが、かすり傷です。」
？？「私も行けます。」
『君は、加茂憲紀であっているかな？君の術式に関しては私も知っている。
君らは逃げろ。相手は特級。残念な事に私は世界を渡るために大量の呪力と精神力を使った。細かい操作...まぁ、君らに傷がつかないように術を放てるほど精密な操作はできない。元々、広範囲高威力の術式だからね。
さ、早く。あぁ、そうそう。途中で水色の髪の子助けといてね。』
行って、と言った瞬間、Aの前方で爆発が起こる。
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甘 - 見てらっしゃるかわかりませんが続き待ってます！！とても好きです！ (2022年12月15日 20時) (
レス) @page35 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
蜃気楼 - 続き待ってます！！！！！！ (2021年12月10日 0時) (レス) @page35 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
テル - 夢主かっけええ！ (2020年12月15日 6時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 流石呪術師。 (2020年12月14日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - リリアを見下すという行為に走るとは思えません。作者様がそれらをわかった上で書いていらっしゃるのなら何も言えませんが、もしそれを知らないのであれば文章を直していただきたいです。長文失礼致しました。 (2020年11月10日 0時) (レス) id: 79a78e1cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花陽 | 作成日時：2020年10月24日 23時
