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異能集団 ページ10

「な、なんだこのデカブツは…!?烏か…!?」

「デカブツとは酷いね国木田君。件の烏が彼女だよ」

「は?彼女?」

私は異能力を解き、人型に戻る
国木田はあんぐりと口を開けた

『国木田驚きすぎ。まあ無理もないか』

「森だったのか…!?」

『まあね。私の異能力だよ。噂になっていた烏は十中八九、私』

国木田は私をじぃっと見る
そんなに驚いたのだろうか

「…しかし、何故そんな」

『移動手段に異能力を使ってたから、そのせいじゃないかな』

「確かに、君の異能力は便利そうだね。是非とも背中に乗って見たいものだ」

『酸素足りなくなって死ぬよ』

「それは本望だね!」

話がずれていくのを見た国木田は咳払いをして、話を戻す

「全く…」

「ん?」

「なんだこのメモは」

国木田が出したメモにはこう書かれていた

「十五番街の倉庫に虎が出る。逃げられぬように周囲を固めろ…実に簡潔で良いメモだ」

「要点が抜けとる。次からは事前に説明しろ。お陰で非番のやつまで駆り出す始末だ。後で皆に酒でも奢れ」

国木田が見る先に三人の人影
麦わら帽子を身につけた男の子が、敦へと駆け寄っていく

「なんだい、怪我人は無しかい。つまんないね」

そう零したのは、容姿端麗なショートカットの女性

(今、怪我人いなくてつまらないって言った…?)

物言いはあれだけど、つまりは医者なのだろうか

「中々出来る様になったじゃないか、太宰。まあ、僕には遠く及ばないけどね」

いかにも探偵という格好をした糸目の男は、そう言って笑う
随分と自信家のようだ

「でも、この人どうするんです?自覚はなかったわけでしょ?」

「うむ、そうだな…どうする太宰。一応区の災害指定猛獣だぞ」

すると太宰は口元を歪めた
その笑顔は、もう決めてある顔だ

「実はもう決めてある。……うちの社員にする!」

「なんだそれ」

「やっぱり馬鹿だな。太宰は」

「あぁ、ちなみに彼女もね」

ぐい、と太宰が私の肩を抱く
そこで、三人は私の存在に気づいた様だ

『えっ!?聞いてないんだけど!?』

「さっき決めたからねぇ」

後は宜しくと言わんばかりに、私は国木田へと投げられる

「っ、なんの権限があって貴様ぁ!!」

「起きろ少年!」

国木田を無視して、太宰は敦を起こす
程なくして目覚めた敦だが、強制的に異能力を中断させたせいだろうか。片腕だけ虎のままだった

そして告げられる

敦も武装探偵社の一員だと

行ク先ハ→←鴉鬼



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
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ユリ(プロフ) - 谷崎さんオチが読みたかったので嬉しいです。それに夢主の設定も好みで、アニメ沿いのストーリーも面白いです!更新されるの待ってます。頑張って下さい。 (2018年2月7日 13時) (レス) id: 4a3ece2123 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - めちゃくちゃ面白いです(о´∀`о)更新頑張ってください! (2016年10月26日 16時) (レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月 | 作成日時:2016年5月27日 15時

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