文豪達にお別れを──

24種類の結果パターン

文豪たちは──。 - 2024年4月19日

太宰治「黒の時代」side





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『太宰幹部ッ、この資料の確認を宜しく御願いします！』






太宰「嗚呼、置いておいて」






君と初めてあった日のこと、私はまだ忘れてはいないよ。





ノックもせず慌てて部屋に入ってきて、大きな声で自分の名を名乗る。





とても印象に残って……思い出せば笑ってしまいそうで。





でも、何、其の顔は？





『太宰幹部ッ、何処へ行かれるのですか？』





太宰「自由な世界へ。」





『それは織田さんが去ってしまったからですか……？』





太宰「嗚呼、そうかもね」





YOUが私の外套の裾を掴む。





今にも泣き出しそうな顔で。






『行かないで、下さい…………何か今この裾を離せば貴方とはもうずっと逢えなくなる気がするんです……』






私もそう思ってるよ。





今君の手を振り払えばもう逢えなくなりそうで──





でも、御免。





私は織田作に言われたのも１つの理由だけれど、あの日の君の笑顔がとても眩しくて。





とても憧れて居たのだよね、もし光の世界へ行けば私もあの様な笑顔が出来るのかもしれない。




そんな希望を持ちながら生きていた。





だからこそ、君の手を振り払い、君から離れなければいけない。





君に追い付ける様な素敵な笑顔を、何時か出来る様にしたい。





私はYOUの手を振り払う。






『太宰幹部ッ!!』





太宰「そんなに悲しそうな顔を見せないでくれ。私はYOUの笑顔が見たい」





『笑えないですよ……』





太宰「じゃあ、このままお別れだね。」





『ッ……』






太宰「何時か君を私がどんな状況でも笑わせてあげる。その時迄の別れだよ」





私はYOUに最後、１つの笑顔を見せ、立ち去った。





後ろからは『待って下さい!!』と声が聞こえる。





が、振り返らず私は歩き続ける。





次会う時はきっと私は変わっていると思う。





だから、新たな私をまた迎えてくれ給え。





私も君がどんな人になっていても、迎えてあげるから。





太宰「好きだったよ……YOU」





勿論、君の笑顔は好きだった。





けど、君を1人の女性としても好きだった。





──新しい私を待っててはくれないかい？





大好きなYOUよ──。









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此方のお話はまりの様から貸して頂きました！


太宰さんとのお別れ、という内容でした。


有難う御座いました！

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