ゴ恩ハ忘レズニ ページ5
男はそういうと国木田と言われていた男が不満をもらす
「俺の金で太っ腹になるな太宰!!」
「太宰…?」
「あぁ、私の名だよ。私の名は太宰…太宰治だ」
そして私たちは場所を移動する
とある食事処だ
敦は目の前の茶漬けを一心不乱に食べている
私はのそのそと、よく噛んで焼きおにぎりを食べて行く
ただいま5個目
「まったく貴様という奴は…仕事中に良い川だねとか言いながらいきなり飛び込む奴があるか!おかげで見ろ。予定が大幅に遅れてしまった」
「国木田君は予定表が好きだね」
その言葉に国木田は手帳を机に叩きつける
「っ!これは予定表ではない。理想だ!我が人生の道標だ!そしてこれには仕事の相方が自 殺マニアとは書いていない!」
「もごもごもごもご」
「うるさい!出費計画の頁にも俺の金で小僧と小娘がしこたま茶漬けと焼きおにぎりを食うとは書いていない!」
まあそうなんだけど、小娘は聞き捨てならないな…
「もごもごもご?」
「だから仕事だ」
「もごもごもごもご?」
「今日の仕事?軍関係の依頼だが…」
ていうか………………
「なんで君たち会話出来てるの?」
『右に同じく』
「「ん?」」
そして胃が満腹になる頃には、敦の前には茶碗がずらっと並んでいた
「はぁ〜食った〜…もう茶漬けは10年は見たくない…」
「お前…人の金でこれだけ食っといてよくもまあ抜け抜けと…」
『あーっと…国木田、さん』
「あぁ?」
『ご馳走様でした。今食べた焼きおにぎりの10分の1しかないですが、一応お金を渡しておきます』
私はポケットから、本当に残りわずかだったお金を国木田に差し出す
いつか、この恩を忘れずにお金を返すために連絡先も聞かなければ
と、思っていると国木田は肩透かしを食らった顔をしている
「……別にいい。小娘から金を取るような小さい男ではない」
「あっれぇ〜?国木田くーん、随分と態度が違うじゃないか」
『あの…私小娘って呼ばれるような年齢じゃ…多分おま…貴方がたと同じぐらいかと』
あぶない。今、命の恩人に向かっていつもの癖でお前って言うところだった
私の言葉に三者三人とも驚きを見せる
「朱音さんはいくつなんだい…?」
『22ですよ』
「何っ!?」
「あら〜…私と国木田君と同じ年齢だ。これは大変失礼したね」
太宰は私が置いたお金を私に返す
「私を助けてくれたお礼と、無礼とを合わせてお金はいいよ」
「……その、すまん」
なんか、第一印象から大分好印象になったな。この二人
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ユリ(プロフ) - 谷崎さんオチが読みたかったので嬉しいです。それに夢主の設定も好みで、アニメ沿いのストーリーも面白いです!更新されるの待ってます。頑張って下さい。 (2018年2月7日 13時) (レス) id: 4a3ece2123 (このIDを非表示/違反報告)
ファーストMe - めちゃくちゃ面白いです(о´∀`о)更新頑張ってください! (2016年10月26日 16時) (レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春月 | 作成日時:2016年5月27日 15時